【SQL】UPDATE文の使い方を分かりやすく解説

  • 2024.07.19
       
【SQL】UPDATE文の使い方を分かりやすく解説

SQLのUPDATE文はテーブルデータを更新するクエリです。本記事では基本的な使い方からJOINやCASEを組みあわせて使う方法を解説します。

UPDATE文とは

SQLのUPDATE文は、テーブル内のデータを変更するクエリです。UPDATE文を使うことで特定のデータのみを変更したり、複数の項目を変更したり、テーブル内にあるすべてのレコードを更新したりといったことができます。

【条件にあてはまるデータを更新する】

UPDATE テーブル名 SET カラム名=値 WHERE 条件;

特定のレコードのみを更新する場合は上記のようになります。

【更新する項目が複数ある場合】

複数カラムを更新する場合は以下のような記述になります。

UPDATE テーブル名 SET カラム名1=値1,カラム名2=値2,… WHERE 条件;

【全レコードを更新する場合】

テーブル内のすべてのレコードを更新する場合の記述は次のようになります。

UPDATE テーブル名 SET カラム名=値;

各項目について詳しく見ていきましょう。

UPDATE

UPDATEは、データベース内のどのテーブルを更新するかを指定します。UPDATEの後には更新対象のテーブル名が続きます。

UPDATE テーブル名

SET

SETは、指定したカラムのデータをどのように更新するかを定義します。SETの後には、カラム名 = 値の形式で、更新するカラム名とその値を指定します。複数のカラムを更新する場合は、カンマで区切ります。

SET カラム名1=値1,カラム2=値2;

WHERE

WHEREは、どのレコードを更新するかを条件指定するためのものです。WHEREの後には、条件式を記述し、この条件に合致するレコードのみが更新されます。WHERE句が省略された場合は、テーブル内の全レコードが更新対象となります。

WHERE 条件式

WHERE句は、特定の条件下でのデータの絞り込みに使用されます。詳しくは、当ブログの【SQL入門】WHEREで検索条件を指定する方法を解説で、WHEREの基本を詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

これらの要素を組み合わせることで、全レコードの更新、特定レコードの更新、複数列の更新などの操作を行うことができます。

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UPDATE文の使い方

【サンプルテーブル】

「UPDATE」文の具体的な使い方を解説していくにあたって、サンプルとして「テスト(test)」テーブルを用意しました。

「テスト(test)」テーブル

ID(id)氏名(name)性別(gender)点数(point)
1001秋山80
1002久保田100
1003佐々木65
1004佐藤75
1005鈴木60
1006田中90
1007土屋55

指定レコードの更新

指定レコード更新は、「WHERE」句を用いて、条件に合致するレコードの、指定されたカラムのデータが新しい値に更新されます。

今回は鈴木さんの「点数(point)」カラムを「65」にします

【実行コード】

UPDATE test SET point=65 WHERE id=1005;

【実行結果】

ID(id)氏名(name)性別(gender)点数(point)
1001秋山80
1002久保田100
1003佐々木65
1004佐藤75
1005鈴木65
1006田中90
1007土屋55

指定レコードの複数カラム更新

一度のクエリでテーブルの複数列を同時に更新することもできます。

例えば、鈴木さんの「性別(gender)」カラムを「男」に、同時に「点数(point)」カラムを「70」に更新する場合、次のようなクエリになります。

【実行コード】

UPDATE test SET gender='男',point=65 WHERE id=1005;

【実行結果】

ID(id)氏名(name)性別(gender)点数(point)
1001秋山80
1002久保田100
1003佐々木65
1004佐藤75
1005鈴木70
1006田中90
1007土屋55

全レコードの更新

全レコード更新はテーブル内のレコードを一度に更新します。以下のクエリは「点数(point)」カラムを0にするクエリとなります。

【実行コード】

UPDATE test SET point=100;

【実行結果】

ID(id)氏名(name)性別(gender)点数(point)
1001秋山100
1002久保田100
1003佐々木100
1004佐藤100
1005鈴木100
1006田中100
1007土屋100

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UPDATE文の応用

UPDATE文は他のSQLと組み合わせることができます。以下ではその方法をいくつか紹介します。

先ほどのサンプルテーブルを再度載せておきます。

「テスト(test)」テーブル

ID(id)氏名(name)性別(gender)点数(point)
1001秋山80
1002久保田100
1003佐々木65
1004佐藤75
1005鈴木60
1006田中90
1007土屋55

これに加えてもう一つ新たなテーブルを追加します。

「性別(new_gender)」テーブル

旧性別(ex_gender)性別番号(gender_number)
1
2

計算式の使用

例として、上記テーブルにおいて、全ての「点数(point)」カラムの値を10点引く形で更新するケースを考えてみましょう。この場合のUPDATE文は以下のようになります。

【実行コード】

UPDATE test SET point=point-10;

【実行結果】

ID(id)氏名(name)性別(gender)点数(point)
1001秋山70
1002久保田90
1003佐々木55
1004佐藤65
1005鈴木50
1006田中80
1007土屋45

このSQL文を実行することで、全ての生徒のテストの点数が10点低く更新されます。

JOINを用いたデータ更新

UPDATE文では、JOINを用いて他のテーブルのデータを参照しながら、データの更新が可能です。これにより、異なるテーブルに格納されているデータを組み合わせて、より柔軟なデータ更新が行えます。

追加されたサンプルテーブル「性別(new_gender)」テーブルを利用します。

このテーブルを使って「テスト(test)」テーブルの「性別(gender)」カラムを更新します。以下がそのクエリです。

【実行コード】

UPDATE test JOIN new_gender ON test.gender=new_gender.ex_gender SET test.gender=new_gender.gender_number;

このクエリでは、「テスト(test)」テーブルと「性別(new_gender)」テーブルを「性別(gender)」カラムで紐づけ、「性別(new_gender)」テーブルの「性別番号(gender_number)」カラムの値で「テスト(test)」テーブルの「性別(gender)」カラムを直接更新します。

JOINについては以下の記事で詳しく解説していますので、良ければ参考にしてください。

【実行結果】

ID(id)氏名(name)性別(gender)点数(point)
1001秋山180
1002久保田2100
1003佐々木265
1004佐藤175
1005鈴木260
1006田中190
1007土屋255

CASEと組み合わせて条件文も使える

UPDATE文では、CASE式を組み合わせることで、レコードごとに異なる条件を設定してデータの更新が可能です。

※説明するうえで、現実的ではない例えになります。

「性別(gender)」カラムの値に応じて「点数(point)」カラムの値を条件分岐させて更新する例を考えます。

【実行コード】

UPDATE test SET gender=CASE
 WHEN gender='男' THEN point+5  -- 男子生徒は5点加点
 WHEN gender='女' THEN point-5  -- 女子生徒は5点減点
 ELSE gender                    -- それ以外のルートは価格変更なし
 END;

このクエリを実行すると、「性別(gender)」の値に応じて「点数(point)」が異なる割合で更新されます。更新結果は以下の通りです。

【実行結果】

ID(id)氏名(name)性別(gender)点数(point)
1001秋山85
1002久保田95
1003佐々木60
1004佐藤80
1005鈴木55
1006田中95
1007土屋50

CASE式を使った条件分岐については以下の記事で詳しく解説していますので、よければ参考にしてください。

まとめ

今回はUPDATEを紹介しました。SQLの中でも重要な機能となるので、ここでしっかり理解してより良いSQL文を書けるようにしましょう。

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