ショートカットキーは数多く存在します。慣れるまでは大変ですが、使い慣れてくると楽で業務効率も上がる便利な機能です。
まず、覚えることからですが、一気に暗記する必要はありません。
基礎的なショートカットキーは「Windows」、「Ctrl」、「Alt」、「Shift」を用いたものが多く、使用頻度としても高い傾向にあります。
本記事では、その4つのキーをベースに、使用するソフトや場面ごとのショートカットキーを紹介します。
Windows
▼システム
Win | スタートメニューを開く/閉じる |
Win + A | アクションセンターを開く |
Win + E | エクスプローラーを開く |
Win + I | 設定を開く |
Win + R | [ファイル名を指定して実行]ボックスを開く |
Win + V | クリップボードを開く |
Win + X | クイックリンクメニューを開く |
Win + Tab | タスクビューを開く |
Ctrl +Alt + Esc | タスクマネージャーを開く |
Shift + F10 | コンテキストメニューを開く(=右クリック) |
Win + L | PC をロック画面に切り替える |
<Win + R>の入力例
入力例には次のようなものがあります。
計算機 | calk |
ペイント | mspaint |
メモ帳 | notepad |
コントロールパネル | control |
ワードパッド | write |
Word | winword |
Excel | excel |
PowerPoint | powerpnt |
<Win + V>はおすすめ
後ほど紹介しますが、<Ctrl + C>と<Ctrl + V>によるコピー&ペーストは、ショートカットキーのなかでももっともメジャーなものになっていますが、この<Ctrl + V>の上位互換に位置するのが<Win + V>です。両者はコピーしたテキストを貼り付ける機能ですが、直前の情報しか貼れない<Ctrl + V>と異なり、<Win + V>では履歴を利用できるため、今までにコピーしたものの一覧から選んで貼り付けられます。
初回利用時に、機能の有効化を求められます。
▼ウィンドウ操作
Win + D | 開いているすべてのウィンドウを最小化する |
Win + M | 開いているすべてのウィンドウを最小化する |
Win + Shift + M | 最小化されたウィンドウを元に戻す |
Win + 数字 | タスクバー上の数字に対応するアプリを起動する |
Alt + Tab | アクティブウィンドウを切り替える※ |
Ctrl + W | 閉じる |
Ctrl + N | 新しいウィンドウを開く |
Alt + F4 | 作業中のウィンドウを閉じる |
Win + Home | 作業中のウィンドウ以外を最小化/復元する |
Win + ↑ | ウィンドウを最大化する |
Win + ↓ | ウィンドウを最小化する |
Win + ← | ウィンドウを左に寄せる |
Win + → | ウィンドウを右に寄せる |
<Win + D>と<Win + M>の違い
両者に違いはほとんどありませんが、<Win + M>であれば、最小化されたウィンドウを<Win + Shift + M>で元に戻すことができます。
※作業中のウィンドウを「アクティブウィンドウ」といいます。
▼基本操作
Ctrl + C | コピーする |
Ctrl + V | 貼り付ける |
Ctrl + X | 切り取る |
Ctrl + F | 検索ボックスを開く |
Ctrl + A | すべて選択する |
Ctrl + P | 印刷する |
Esc | 作業を中断する |
F1 | ヘルプ |
▼カーソルの移動
Home | 行の先頭に移動させる |
End | 行の末尾に移動させる |
▼選択
Shift + ↑/↓ | 複数選択する |
Shift + クリック | クリック箇所まで複数選択する |
▼文字入力
F6 | 入力文字をひらがなにする |
F7 | 入力文字をカタカナにする |
F8 | 入力文字を半角カタカナにする |
F9 | 入力文字を全角英数字にする |
F10 | 入力文字を半角英数字にする |
▼エクスプローラー
F2 | 選択した項目の名前を変更する |
F3 | 項目を検索する |
F5 | 更新する |
Ctrl+D | 選択した項目の削除 |
Shift + Del | ゴミ箱に移動せず完全削除する |
Alt + P | プレビューパネルを表示する |
Alt + ↑ | 親フォルダに移動する |
Alt + ← | 前のフォルダに移動する |
Alt +→ | 移動前のフォルダに戻る |
▼マルチモニター
Win + Shift + ←/→ | 選択したウィンドウを別のモニターのディスプレイに移動する |
Win + P | マルチモニター画面の表示モードを選択する |
<Win + P>はセカンドディスプレイ利用に便利
プレゼン時などにセカンドディスプレイを利用する場合に便利です。
▼ズーム
Win + + | 拡大鏡で拡大する |
Win + – | 拡大鏡で縮小する |
Win + Esc | 拡大鏡を閉じる |
▼スクリーンショット
PrintScreen (PrtScr) | 全画面のスクリーンショットを撮影する |
Win + Shift + S | 選択箇所のスクリーンショットを撮影する |
Ctrl + Alt + PrtScr | アクティブな画面のスクリーンショットを撮影する |
Win + PrtScr | 全画面のスクリーンショットを撮影し、ファイルに保存する |
SysRqキーはなにができる?
SysRqキーは、System Requestの略で、システム要求を行う機能が備わっていましたが、Windowsでは使用できないため、よくわからないキーとして認識している人もいるかもしれません。
このSysRqキーは実はスクリーンショット機能を有しています。アクティブなウィンドウのみをスクリーンショットを撮影するため、< Ctrl + Alt + PrtScr >と同じ機能ですね。
▼仮想デスクトップ
Win + Ctrl + D | 仮想デスクトップの追加する |
Win + Ctrl + ←/→ | 仮想デスクトップを切り替える |
Win + Ctrl + F4 | 仮想デスクトップを閉じる |
ブラウザ(Chrome等)
ChromeやEdgeなどのブラウザ系で機能するショートカットキーです。
▼ウィンドウ/タブの立ち上げ
Ctrl + NCtrl + L | 新規ウィンドウを立ち上げる |
Ctrl + Shift + N | シークレットウィンドウを立ち上げる |
Ctrl + T | 新しいタブを開く |
Ctrl + Shift + T | 最後に閉じたタブを開く |
▼タブの移動
Ctrl + Tab | 右のタブに移動する |
Ctrl + Shift + Tab | 左のタブに移動する |
Ctrl + 数字 | 対応するタブに移動する |
▼開発者ツール
F12 | 開発者ツールを開く |
▼アドレスバー
F6 | アドレスバーを選択する |
Alt + D | アドレスバーを選択する |
Ctrl + L | アドレスバーを選択する |
▼ページの閲覧
Tab | クリックできる項目に移動する |
Home | ページ上部に移動する |
End | ページ下部に移動する |
Alt + ←/→ | 前のページに戻る/次のページを進む |
▼ブックマーク
Ctrl + D | 開いているページをお気に入りに追加する |
Ctrl+ Shift + D | すべてのタブをお気に入りに追加する |
▼ダウンロードバー
Ctrl + J | ダウンロードバーを表示する |
▼設定
Alt + F | 設定メニューを開く |
▼更新
F5 | ページを更新する |
Ctrl + R | ページを更新する |
▼画面ズーム
Ctrl + + | ページを拡大表示する |
Ctrl + – | ページを縮小表示する |
Ctrl + 0 | ページの倍率を100%にする |
F11 | 全画面表示にする |
▼履歴
Ctrl + H | 履歴を表示する |
▼検索
F3 | ページ内を検索する |
Office
WordやExcel、PowerPointなど、Officeソフトで役に立つショートカットキーです。
▼操作を戻す/進む
Ctrl + Z | 1つ前の操作に戻る |
Ctrl + Y | 1つ先の操作に進む |
▼新規作成
Ctrl + N | 新規ファイルを開く |
▼カーソルの移動
Ctrl + Home | 文頭に移動 |
Ctrl + End | 文末に移動 |
Ctrl + Shift + ← | 単語の先頭まで移動 |
Ctrl + Shift + → | 単語の後ろまで移動 |
▼選択
Shift + Home | 行頭まで選択 |
Shift + End | 行末まで選択 |
Shift + ↑/↓ | 1行ずつ選択 |
▼文字の入力
Alt + Shift + D | 日付を入力 |
Alt + Shift + T | 現在時刻を入力 |
▼検索と置換
Ctrl + F | テキストを検索する |
Ctrl + H | 入力文字を別の文字に置き換える |
▼保存
F12 | 名前を付けて保存 |
Ctrl + Shift + S | 名前を付けて保存 |
Ctrl + S | 上書き保存 |
ショートカットキーが効かないときの対応方法
ショートカットキーを打ち込んでも思ったように動作しないこともあります。そんな時の対処法を紹介します。
Fnキーを押していない
ノートPCなど、キーボードが小さい場合に多いですが、キーボードの左下に「Fn」というキーがある場合があります。これは<Fn + ~>キーで動作するというキーです。「~」の部分はキーの下側に「Fn」キーと同じ色で印字されているのが一般的です。
固定キー機能が有効になっている
固定キー機能とは、「Win」、「Ctrl」、「Alt」、「Shift」のいずれかを押すと、キーを押した状態が保持するという補助機能です。
固定キーの無効化は以下の手順で行えます。
① スタート>設定>簡単操作>キーボード
② 「固定キー機能を使用する」項目の中の「キーボードショートカットで一度に1つずつキーを押す」をオフにする
③ 固定キー機能を使わない場合には「固定キー機能を起動するショートカットキーを許可する」のチェックも外す
自分でWindowsのショートカットキーを設定する方法
自身でショートカットキーを設定することもできます。その方法を紹介します。
なお、形式は<Ctrl + Alt + ~>となります。
設定手順
① スタートメニューからアプリケーションを右クリックする
② [その他]>[ファイルの場所を開く]をクリックする
③ フォルダが開くのでアプリケーションを右クリックして[プロパティ]をクリックする
④ [ショートカットキー]に、任意のアルファベットを入力する
以上の手順でCtrl + Alt + ~>というショートカットキーを追加できます。
正常に使えるか確認しましょう。
ショートカットキーを設定する場合の注意点
自身でショートカットキーを設定するのは便利な反面、注意すべきこともあります。
それは、「Esc」「Enter」「Tab」「Space」「PrtScr」「Shift」「Backspace」の7つのキーが使えないことです。
また、F1~F12のファンクションキーもそれぞれにすでに機能が備わっているため、使用に不向きです。上書きとなり、もともと備わっていた機能が使えなくなってしまうといった注意点もあるため自身での設定は慎重に行いましょう。
まとめ
冒頭でショートカットキーの利用で業務効率が上がると言いましたが、ショートカットキーを覚えてスムーズに使いこなすことができればPCに触れるのが楽しくなるとも思っています。PCに対して苦手意識のある人も使ってみて便利だと感じたものを一つずつ活用して慣れていくのがおすすめです。本記事を参考にショートカットキーの活用にチャレンジしてみてください。