コーディングとは|プログラミングとの違いや仕事を簡単に解説【初心者向け】

  • 2023.08.22
       
コーディングとは|プログラミングと違う?必要な知識、活かせる職種

コーディングとは?

コーディングとは、「プログラミング言語を用いてソースコードを記述すること」です。文字や画像、図表、論理関係などの情報をコード(コンピュータが処理しやすい形)に変換する作業のことで、システム開発における実装部分にあたります。プログラミングが「システムを構築する工程全般」を指すのに対し、コーディングはその一部を担います。

コーディングとプログラミングの違いは?

コーディングが「プログラミング言語を用いてソースコードを作成すること」である一方で、プログラミングは「プログラムを作成する工程全般」を指します。つまり、コーディングはプログラミングの一部であるということです。
より理解し易いよう、プログラミングの作業工程を見てみましょう。

プログラムの設計
プログラミング言語でソースコード記述
テスト
不具合の修正
完成

コーディングはこのうち、2番にあたる箇所になりますが、プログラミングはこのすべての工程を含みます。

コーディングに必要な知識は?

プログラミング言語の基礎知識

Webサイトを作るならHTMLやCSS、JavaScript、AndroidアプリならKotlin、iOSアプリならSwiftというように、開発したいものに合わせて言語を選択する必要があります。
はじめから全部覚えようとせず、基本構文にとどめて追々覚えていくのが一般的です。
ここまで、プログラミング言語とひとくくりにしてきましたが、HTMLはマークアップ言語、CSSはスタイルシート、SQLはデータベース言語と、コンピュータが理解できる「コンピュータ言語」ではありますが、厳密にいうとプログラミング言語ではありません。

HTML
HTML(=Hyper Text Markup Language)は、Webページの作成に必要なマークアップ言語です。「ハイパーテキスト」は図表や画像、音声、動画などを含んだテキストデータを指し、「マークアップ」は目印 (タグ) をつけるという意味です。あくまで、HTML はコンピュータが文書の構造を理解できるようにタグをつける言語であって厳密にいうとプログラミング言語ではありません。Webページ内に文字や画像、表、リンクなどの要素を配置する言語といえばわかりやすいでしょう。

CSS
CSS(=Cascading Style Sheets)は、Webページのデザインを指定するスタイルシート言語です。CSSの主な役割としては HTML で配置した文字や画像、表といったコンテンツのデザインです。Webページのメニューを構成する HTML ですが、CSS がなければ文字列だけの味気のない見た目になってしまいます。そこで、CSS を用いることで、HTML で構成された Webページの機能性やデザインをよくすることができます。

JavaScript
JavaScriptとは、Webページに動きをつけるプログラミング言語です。HTMLやCSSなど、ほかのプログラミング言語と組み合わせることでWebページに動きを出します。

バックエンド言語
バックエンド言語は、サーバやデータベースなど、ユーザには見えない部分で作動する箇所を実装する言語です。PHPPythonRubyなどがあります。

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コーディングルール

プログラミング言語それぞれにある文法に準拠してコーディングする必要があります。コーディングルールを守らなくてもプログラムは動きますが、複数人で作業するなかで、それぞれが自由にコーディングに差が生じ、読みにくくなったりメンテナンスがしにくくなったりします。
どの人が見ても理解し易いと、バグも発見しやすく、メンテナンスもしやすくなるため、コーディングルールに準拠して保守性の高いプログラムを作成することが重要です。

UI/UXに関する知識

UI/UXはどちらも製品やサービスに関連する言葉ですが、UI (ユーザインターフェイス) は、「ユーザとの接点、つまり、ユーザの目に触れたり、ユーザが操作したりする部分」であるのに対し、UX (ユーザエクスペリエンス) は、「ユーザがWebサイトやアプリ、製品、サービスを通じて得た体験すべて」を指します。そして、ユーザとの接点もユーザが体験する一部であるため、UI は UX に内包される概念です。

見やすく、使いやすいWebサイトをつくり、多くの人に使ってもらうには、まずユーザのニーズを理解した UXデザインを行い、それをもとにユーザが迷いなく直感的に理解でき、スムーズに使用できる UIデザインを設計する必要があるのです。UI/UXを考えるのは設計者の仕事ですが、コーディング担当者にUI/UXに関する知識があると設計者の意図を理解しやすく、UI/UXに即したコーディングができるようになります。

SEOに関する知識

SEO(=Search Engine Optimization)とは、「検索エンジンの最適化」を意味し、「SEO対策」という使われ方をします。具体的には、Googleなどの検索エンジンでのオーガニック検索結果において特定のWebサイトが上位に表示されるよう、そのWebサイトを改善することで、Webサイトの運営やマーケティングには必須となった知識です。なぜコーディングにSEO知識が必要なのかというと、Webサイトについて検索エンジンに対して正しく伝えるためです。ユーザのほとんどは検索エンジンからの流入であるため、SEOが考慮されていないと検索結果も伸びず、いくらいいコンテンツでもユーザが訪れてくれません。そのため、検索エンジンがWebサイトを正しく把握するようSEOに関する知識を活用してタグや内部リンク構造、パンくずリストの設定など、サイト構造を作っていく必要があります。
SEOは設計者の管轄ですが、コーディング担当者にSEOに関する知識があると設計者の意図を理解しやすく、SEOを考慮したコーディングができるようになります。

CMSに関する知識

CMS(=Contents Management System)とは、Webサイトのコンテンツを構成するテキストや画像、テンプレート (デザインやレイアウト) などを一元的に管理するシステムのことで、CMSを使うことでWebサイトの作成や更新が簡単にできます。
本来、Webサイトの作成や更新にはHTMLやCSSなどの専門的な知識が必要になりますが、CMSを利用することで、ブログを書くような感覚で記事作成ができるため、専門知識がなくてもWebサイトを運営でき、現在では多くの企業や個人がCMSを利用しています。
種類の多いCMSですが、なかでも有名なのは「WordPress」で、多くの企業や個人に利用されています。
Webサイト開発において、コーディング担当者がCMSのカスタマイズなど、CMSを扱う場合も多いため、CMSを扱う上で必要となるPHPやデータベースなどに関する知識をつけておきましょう。

バージョン管理システムの操作スキル

バージョン管理システムとは、コンピュータ上に保存されたソースコードや文書ファイルなどの変更履歴を管理するシステムのことです。これがあることで同一のファイルを複数人で編集してもファイルの競合(コンフリクト)の防止や過去のバージョンの復元が可能になります。代表的なものには「Git」や「Apache Subversion」などがあります。ソースコードは、バージョン管理システムで記録していくのが前提にあるため、基本的な操作はマスターする必要があります。

開発環境の構築・操作スキル

開発に必要となるソフトウェア群がパッケージ化された統合開発環境(IDE)を利用することで比較的容易に開発環境の構築ができます。IDEには開発サポート機能やプラグインが備わっており、コーディングの効率が向上します。言語に合わせてIDEを活用してみましょう。

コーディングを学ぶうえで注意するポイントは?

ソースコードを丸暗記しない
ソースコードを暗記せず、意味を理解してコーディングするのが大切です。

コピー&ペーストをしない
自分が作成したプログラムの流用は問題ないですが、ネット上に上がっているものを勝手に流用すると著作権に抵触する可能性があります。コーディングスキル向上のためにもコピペはなるべく避けましょう。

すべてを覚えようとしない
言語のタグやプロパティは膨大にあるため、すべてを覚えるのは大変ですし、その必要もありません。プロのエンジニアでもすべてを覚えている人はほとんどおらず、わからないことがでてくるとその都度調べて作業を進めていきます。コーディング経験を積んでいくうちに頻出のものは自然と覚えていけますし、作業スピードも上がっていきます。

コーディングを活かせる職種は?

ITエンジニアであれば、基本的にコーディングスキルは身につけておくべきですが、コーディングスキルが特に活かせる職種は次の3つです。

・Webコーダー
・プログラマー
・Webデザイナー

それぞれについて説明していきます。

コーダー

コーダーとは、WebデザイナーがデザインしたWebページで実際に作動するようにHTMLやCSS、JavaScriptといった言語を用いてコーディングしていく職種です。Webデザインを忠実するにはコーダーのコーディングスキルが不可欠です。

プログラマー

プログラマーとは、プログラミング言語を用いてWebサイトやWebアプリの開発業務に携わる職種です。コーダーとは違い、HTMLやCSS、JavaScriptのほかにも、プロジェクトに合わせて様々な言語を扱います。

Webデザイナー

昨今、Webデザイナーにもコーディングスキルが求められるケースも増えています。作成したデザインをWebで再現できるWebデザイナーは重宝されます。

コーディングスキルを高めるコツは?

とにかくコードを書く
コーディングは、やはり実際にソースコードを書くのが一番の近道です。まずは、コードの模写や簡単なWebページやWebアプリを開発するなどして、実際にコーディングの練習をしてみましょう。

周辺スキルを習得する
設計やオブジェクト指向、テストケース作成、セキュリティ、ネットワーク、クラウドなどに関する知識を身につけることで多角的な視点でコーディングの効率も上がりますし、コーディングも習得しやすいでしょう。

コーディングを学ぶ方法は?

一般的に、一からプログラミング言語を勉強し、アプリを開発できるようになるには300時間、さらに、実務レベルとなるとおよそ1000時間必要だといわれています。このように、コーディングスキルは一朝一夕で身につけられるものではないということです。では、その言語の習得方法について紹介します。

参考書やWebサイトを活用する
プログラミング言語学習に関する参考書やWebサイトは豊富にあるため、これらを利用して基礎知識を身につけられます。

スクールで学ぶ
独学では不安という人はプログラミングスクールに通うのも手です。独学だと、どうしてもモチベーションの維持が難しかったり、わからないことが解決しづらいといった理由から挫折してしまう人は多いです。その点、スクールで学べばモチベーションの維持や効率的なスキル習得に役立つだけでなく、サポートも充実していてキャリアアップにもつながります。確実にコーディングスキルを身につけたいという人はスクールに通うのもおすすめです。

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