UI/UXとは?意味や違い、デザイン設計のコツを解説

  • 2023.01.12
       
UI/UXとは?意味や違い、デザイン設計のコツを解説

「このアプリは使いやすい」「このWebサイトは使いづらい、ほしい情報に辿り着けない」など、日常的にインターネットを利用する人は、このように感じたことがあるのではないでしょうか?では、ユーザに「良いアプリ」「良いサイト」と感じてもらうにはどうすればよいのかということですが、その実現に欠かせないのが「UIとUX」です。Web業界の従事者やデザインに関わる業務を行う人などは、耳にする機会も多いのではないでしょうか。
本記事ではそんな、UI と UX について基礎から解説します。

UI/UXとは

Webサイトや Webアプリだけでなく、製品やサービスをつくる上でも欠かせないのが UI/UX デザインです。
ひとくくりに語られることの多いUIとUXですが、実は両者の意味は異なります。それぞれについて以下で説明します。

まず結論からいうと、どちらも製品やサービスに関連する言葉ですが、UI (ユーザインターフェイス) は、「ユーザとの接点」であるのに対し、UX (ユーザエクスペリエンス) は、「ユーザが製品やサービスを通じて得た体験すべて」を指します。
そして、ユーザとの接点もユーザが体験する一部であるため、UI は UX に内包される概念です。

UIとは
UI とは、製品やサービスとユーザの接点を表す用語で、ユーザが見たり触れたりする部分を指します。UI と聞くと、デザインだけだと思ってしまいがちですが、ユーザが目にするものや操作するすべてが UI に含まれます。

UXとは
UX とは、Webサイトやアプリ、製品、サービスなどを通してユーザが得る体験すべてを表す用語です。
たとえば、ユーザが ECサイトにアクセスして、商品を選んで購入し、その商品を使用した後に、再度購入したいと思うまでのすべてが「ユーザ体験」、つまり UX なのです。

UIとUXの違い
ここからは UI と UX の関係性について解説します。
先でも述べましたが、UI は UX を実現するための 1つの手段と考えることができます。
両者の具体例を出しながら説明します。

具体例①
UX:導線がわかりやすく、ユーザのほしい情報にすぐ辿り着ける
↓実現するための手段
UI:メニューやボタンが見つけやすい、どのページからでも簡単にトップページに戻れる

具体例②
UX:申し込みや会員登録が簡単に行える
↓実現するための手段
UI:リンクやボタンの位置や色がわかりやすい、入力フォームの項目数が必要最低限、入力フォームに入力補助機能がある

具体例③
UX:ユーザの興味を掻き立てるグラフィック
↓実現するための手段
UI:テキストフォントや色に違和感がない

このように、UI は UX を実現するための要素の一つに過ぎません。そのため、どんなにUIが優れていたとしても製品やサービス全体のユーザ体験が考慮されていなければ無駄になってしまいます。
UXデザインは、ユーザの満足度を高いものにするために、UI領域以外よりも大きな視点でユーザの体験全体を総合的に設計する必要があります。

つまり、良い製品やサービスをつくるには、まずユーザのニーズを理解した UXデザインを行い、それをもとに UX を向上させるような UIデザインを設計する必要があるのです。

UI/UXの具体例

ECサイト (ショッピングサイト) では、UI や UX のデザインの質が直接的に売り上げに関わってきます。そのため、運営担当者は、常にユーザの流動や動向を計測して分析を行い、得られたデータを基に仮説を立てて、Webページ遷移の最適化やユーザ体験の向上を目標に、UIのアップデートやUXの改良に取り組んでいます。この際に UI/UXデザイナーが重要な役割を担います。
ECサイトでは、どんな人にもわかりやすく、安心してショッピングできる Webページを設計する必要があります。そのためには、商品の写真が見やすいか、ユーザが必要とする情報が見つけやすいか、文字の色やサイズが読みやすいか、ボタンやリンクが押しやすいかなどに配慮する必要があります。ほかにも、ほかにも音声読み上げ機能の追加やさまざまなデバイスへの対応などもUIデザインの領域です。UXデザインは、単に使いやすさだけでなく、商品選びや購入時の体験が快適かつ安心で、さらにわくわくさせられるかといった視点でユーザの体験を考えます。
たとえば、ページの読み込み速度や商品の注文から到着までのスピードなど、製品やサービスの質にも配慮する必要があります。ほかにも、ユーザの購入途中での離脱率が高い場合は、UI の改善だけでなく、カスタマーサポートの充実や通知機能の追加など、さまざまな手法を用いて施策します。

UI/UXデザイン設計の目的

ユーザに考えさせない
ユーザのニーズや動向を予測し、ユーザが考えずとも目的を達成できるような導線を意識した設計をすることです。これが達成できればユーザはあれこれと難しいことを考えずにスムーズかつ快適に製品やサービスを利用できます。

ユーザの障害になるもの取り除く
たとえ小さなものでも、ユーザがその製品やサービスを何度も使う上でとても大きな障害になりかねません。

UI/UXデザイン設計のコツ

ここからは、実際に「良いUI」「良いUX」を設計するにはどうすればよいか、UI/UXデザインの目的を踏まえて解説します。

ユーザの視点で考えること
UI/UXデザインを設計するうえで最も大切なことはユーザの視点で考えることです。よくあるケースとしては、開発者が開発を進めていくうちに視野が狭まり、自己表現を追求してしまうことで起こる、開発者側にとって都合のいいデザインになるケースです。斬新なデザインや多機能性もユーザのニーズにそぐわなければ逆にストレスを感じさせることになってしまうので気を付けましょう。
ユーザ視点で考えるためには、まず、対象の製品やサービスについて、熟知することです。可能な限り対象の製品やサービスに関するあらゆるデータを集め、そこからどうすれば使いやすくなるか、心地よく体験してもらえるかといった改善策を導き出していきます。

ゴールを設定する
自社の製品やサービスは誰に向けて何のためにあるのかを考え、最終的にどの程度認知されたいか、どんなユーザ層に利用されたいか、どのくらい売り上げやユーザ数を増やしたいかといったゴールを設定するのも有効です。それが決まれば UI/UXデザインの方向性もおのずと定まります。逆にゴールが不明確だと、実際に出来上がっても曖昧なものになりかねません。

ペルソナの設定を明確に行う
先ほど、「どんなユーザ層に利用されたいか」といいましたが、このペルソナとは製品やサービスを利用する典型的なユーザ像のことです。優れたUI/UXデザインを設計するためには、どんな人がどんな目的で対象の製品やサービスを使うのかを考え、明確にすることが重要です。
たとえば、若者と中高年では、好むデザインや機能が異なります。また、同じジャンルだとしても、初心者と中級、上級者では、求める情報の質や量が変わってきます。
年齢や性別、属性などを詳細に想定し、そのユーザが求める内容とずれのないよう UI/UX をデザインする必要があります。
ペルソナは実際のデータをもとに設定する場合もありますし、「こんなユーザ層に利用されたい」といった架空の人物像を作ることもあります。より具体的にユーザ像を設定することで、UX も設計しやすくなります。

ペルソナの目的を心地よく達成させる構造を考える
たとえば、ユーザが商品を購入したいという場合、購入という目的を達成させるまでにどんなプロセスを踏むが必要があるかを考えます。商品選びのフェーズでは、ユーザがより良い商品に出会えるためには、商品を値段順、評価の高い順に並べる機能を追加したり、商品にレビュー機能を付けるといったことができます。これにより、ユーザは商品を吟味でき、UX も向上します。

検証を繰り返す
UI/UX の改良に明確な正解やゴールはありません。たとえば、ユーザのニーズ理解する手段として「ユーザテスト」があります。自社の製品やサービスなどを実際に使ってもらい、様子を見たり感想をもらうことで改善点を見つけやすくなります。ほかにもWebサービスであれば Google Analytics などの分析ツールを用いて、効果計測を行うこともできます。これらから得られたデータを今後の改良に反映させるなどしてこまめに PDCA を回していくことがユーザのニーズに応える UI/UX への近道です。

UI/UXデザインを扱う職種

WEBデザイナー
言わずもがなですが、UI/UXデザインを扱う職種の代表格としてWebデザイナーが挙げられます。ちなみに Webデザイナーとは別に UI を専門に扱うUIデザイナーという職種もあります。両者の違いとしては、Webデザイナーの役割は見た目そのものを良くすることですが、一方の UIデザイナーはユーザの使いやすさや操作性といった機能面を追求するとった違いがあります。

エンジニア
会社によってはエンジニアも UI/UXデザインを扱う場合があります。小規模な会社だとエンジニアが UI/UXデザインを考えながらアプリや Webサイトの設計をするケースも多くあります。また、大規模な会社でも開発における上流工程を任された場合は、UI/UX を考慮した設計が求められます。

まとめ

UI はユーザとの接点となる外観や操作性に関わる部分であり、UX は UI を含むユーザの体験全体です。良い製品やサービスをつくるには、まずユーザのニーズを理解した UXデザインを行い、それをもとにユーザが迷いなく直感的に理解でき、スムーズに使用できる UIデザインを設計する必要があるのです。
そのためには、ユーザの視点で考え、データを分析し、目標を立て、それに対する最適なアプローチを導き出すことが重要です。

     

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