PHPとは?特徴やできること、将来性を解説

  • 2022.05.06
       
PHPとは?特徴やできること、将来性を解説

いまや約200種類のプログラミング言語が存在するといわれますが、そのなかでも PHPは、WebサービスやWeb アプリの開発で重宝されています。また、初心者にやさしい言語として定評のある言語でもあります。本記事では、そんなPHPについて解説します。

PHPとは?

PHP(正式名称:Hypertext Preprocessor)は、1995年に登場したサーバーサイドのプログラミング言語です。WebサービスやWebアプリの開発に特化しており、PHPを使うことで、動的なページを作成できます。

これだけではいまいちよくわからない人もいると思うので、次項の「PHPの特徴」で深堀していきます。

PHPの歴史

PHPは、1995年にラスマス・ラードフ氏が自身の運営するWebサイトのアクセス履歴を調べるために「Personal Home Page Tools」を開発したのがはじまりです。オープンソースだったこともあり、利用者も増え、有志たちによる機能の追加やバージョンアップを繰り返し、現在のPHPに至りました。

PHPの特徴

ここからはPHPの特徴をとおしてPHPの理解を深めましょう。PHPの人気に大きく関係している部分でもあります。

HTMLに組み込める

HTMLは文書構造を指定するマークアップ言語で、単体では静的なWebページしか作成できず、機能が限られますが、PHPはHTML内にコードを組み込んで動かすことができ、Webページに動きを付けられます。静的なWebページとは、だれがいつそのページに訪れても同じ画面が表示されるページで、動的なページは、サイトに訪れたユーザやタイミングによって表示される画面が異なるWebページです。
HTML内にPHPのプログラムを記述できるため、1つのファイルにまとめられます。

サーバサイドスクリプト言語

HTMLに組み込める言語にはWebサーバ側で実行されるサーバサイドスクリプト言語とクライアント側で実行されるクライアントサイドスクリプト言語がありますが、PHPは前者のサーバサイドスクリプト言語です。
よく類似言語としてJavaScriptが挙げられますが、JavaScriptは前者のサーバサイドスクリプト言語です。
クライアント側のWebブラウザ上でWebページの表示制御を行うクライアントサイドスクリプト言語と違い、サーバサイドスクリプト言語は、要求に対して、Webサーバ側で処理を行い、クライアントに応答するHTMLを送り返します。

データベースと接続しやすい

サーバサイドスクリプト言語であるため、サーバ側にあるデータベースと連携を取りやすいという特徴があります。
瞬時にデータベースとのやり取りができるので、」Webサーバに保存されているデータの引き出しやIDやパスワードが合っているかサーバと照合して判定し、ログイン後の画面に移行するといった処理にはPHPがよく使われています。

インタプリタ型言語

「Interpreter」は日本語では「通訳」となります。この意味のとおり、プログラムをコンピュータが実行する際、一括でコンパイルせず、一行ずつ機械語に変換しながら実行していくため、その都度動作が確認できます。
確認や修正がしやすいので初心者にも扱いやすいでしょう。

ちなみに、スクリプト言語とインタプリタ型言語の違いはご存じでしょうか?
スクリプト言語の「スクリプト(Script)」は日本語で「原稿」という意味で、「スクリプト言語」とは、比較的簡単に読み書きでき、英語のような感覚で台本のように読みやすいプログラミング言語を指します。ただ、明確な定義はありません。
それに対し、「インタプリタ型言語」は実行型について定義したものです。
スクリプト言語の大半がインタプリタ型言語であるために混同されてしまいがちな2つですがこのように全然違ったものです。

構文がシンプルでわかりやすい

他のプログラミング言語と比べて制約が少なく、自動で型の調整などを行ってくれるため、構文がシンプルになります。これは、覚えることが少なく済み、バグもわかりやすいため、プログラミング初心者にはもってこいです。

環境構築が容易

PHPはOSに制限がなく、「メモ帳」や「テキストエディタ」といったWindowsやMacなどにはじめから搭載されているソフトでも開発できます。

フレームワークが充実している

PHPには、開発を補助するフレームワークが豊富にあります。
システム開発における「フレームワーク」とは、システムやアプリを開発するのに頻繁に使う機能の動作や処理をひとまとめにしたものです。基本的な骨組みがある分、必要最低限のプログラムのみで開発を進められるので、業務を効率化でき、開発にかかる期間の大幅な短縮が可能になります。

PHPの代表的なフレームワークには以下のようなものがあります。

  • Laravel
  • CakePHP
  • Symfony
  • CodeInteger
  • FuelPHP

インターネット上に情報が多くある

PHPは昔から利用者が多く、需要が高いこともあり、日本語で書かれたインターネット上にも情報が多くあるため、何かわからないことが出ても調べれば大抵の疑問は解決できるでしょう。

PHPでできること

PHPは、Webサーバ上で動く言語であるためサーバ上のデータを活用するWebサービスやWebアプリの開発と相性がいいです。そのなかでも代表的なものを紹介します。
こうした多くのシステムには、HTMLを使用したユーザ画面と、データベースからデータを取得して加工する部分の二つの機能があり、どちらもPHPの得意とするところになります。

SNSサイト

SNSで使われている次のような機能はどれもPHPで開発可能です。

  • ユーザの登録・削除・更新
  • 投稿などのコンテンツ作成・編集・削除
  • チャット機能
  • タイムライン
  • ログイン機能

ECサイト

次のような機能も実装することもでき、決済機能が付いたECサイトを作ることもできます。

  • 会員情報の登録・削除・更新
  • ログイン機能
  • 商品を購入するシステム
  • 予約機能
  • 検索機能
  • オンライン決済機能
  • 在庫管理システム
  • 売上管理システム
  • ショッピングカート
  • カート内の合計金額の自動カウント・計算機能

ブログ

ブログやサイトにはその管理を手軽に行える「CMS(=Contents Management System)」というシステムがよく使われていますが、これもほとんどがPHPで作られています。
CMSを使えば、管理画面から記事の投稿・編集、外観の変更などもできます。CMS では、記事をデータベースに記録し、サイトへのアクセスがあれば、PHPがデータベースから記事を読み込み、表示させています。

予約システム

PHPを使えば、予約システムも開発可能です。日付や時間、施設の空き状況といった情報を自動的にデータベースからユーザ画面に取得して表示させることができます。

社内管理システム

PHPで社員情報の登録・更新・削除・照会や勤怠管理を行うシステムを作ることもできます。

PHPの注意点

Webアプリ以外の開発には不向き

前述のとおり、PHP は Webサービスや Webアプリの開発に特化した言語ですが、それ以外の開発には不向きです。
スマートフォンアプリの開発をする場合は、Swift や Kotlin を学習することをおすすめします。

セキュリティが甘い

PHP は、セキュリティが甘いプログラミング言語だといわれています。現在もアップデートを続けており、セキュリティ面も強化されていますが、プログラムによっては、不正アクセスされてしまうなどといった危険にさらされることもあります。
PHPでECサイトを解説する場合、会員情報や決済情報といった個人情報を扱うため、このような部分はセキュリティを十分に考慮する必要があります。

自由度が高すぎる

PHP はコーディングにおける自由度が高いため、同じ処理でも何通りもの記述方法があります。
それゆえに、エラーの見過ごしや危険性の高いコーディングをしてしまう可能性もあるため、複数人で開発を行う場合は、コーディングのルールを定め、順守する必要があります。

PHPが使われているサービス

PHPはスピード感のある開発に向いており、小規模な開発で導入されることが多いですが、私たちが日々利用しているメジャーなサービスにも使われています。ここからは、実際に PHP を使って開発された身近なサービスをご紹介します。

facebook

現在ではPHPを独自に改良した「Hack」という言語に変更されましたが、開発当初は PHP を使っていました。

ぐるなび

飲食店の予約サイト「ぐるなび」は PHP のフレームワークである Laravel で実装されました。

ココナラ

個人のスキルを売買できるフリマサイト「ココナラ」も CakePHP という PHP のフレームワークが採用されています。

Slack

ビジネスでよく使用されるチャットツール「Slack」も JavaScript や Java などと併せて PHP が使われています。

WordPress

企業メディアや個人ブログで使われることが多い CMS「WordPress」は、PHP で作られています。PHP を習得すればカスタマイズの幅が広がります。

PHPの将来性

今現在も世界中で人気が高く、2021年に W3Techsが行った調査 によれば、Webサイトのサーバーサイドを開発する言語のうち、約78%に PHP が使われているようです。このことからも PHP の圧倒的なシェアの高さがうかがえますね。

既存のWebサイトにPHPが使われているということは、改修も PHP で行うことになるでしょう。
また、なんといっても「WordPress」の存在が大きいです。世界中の Webサイトのうち、WordPressで作られた Webサイトは約42%を占めているといわれ、利用者数は約6000万人とも言われています。
そして、これからも Webサービスや Webアプリは増え続けると考えられ、その需要が衰えることはないと考えられることから将来性は十分に高いといえます。

エンジニアとして活躍するには

PHP だけを取得しても PHP 単体で活躍するには無理があるでしょう。
Webサービスや Webアプリを作るには、デザインも大事になってくるので、HTMLや JavaScript、CSS も併せて学んでおくことをおすすめします。

     

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