セキュリティエンジニアとは?仕事内容、資格、年収を解説

  • 2023.01.12
       
セキュリティエンジニアとは?仕事内容、資格、年収を解説

IT化が進む現代で、システムは私たちの生活に必要不可欠なインフラにとなっています。これにより、情報漏洩や不正アクセスといった脅威からどうシステムを守るかというのが大きな議題になっています。

そこで、ネットワークをはじめとするシステム全体のセキュリティを守る役目を担うセキュリティエンジニアの需要も高まっています。

ただ、その一方で、セキュリティエンジニアと検索すると「セキュリティエンジニア やめとけ」という検索ワード候補が出てきます。

サーバ関連の業務や情報セキュリティのスペシャリストで企業にとって欠かせない存在であるにも関わらず、なぜこのようにネガティブな書かれ方をするのでしょうか。

本記事では、セキュリティエンジニアの基礎知識からやめとけと言われる理由、セキュリティエンジニアに向いている人の特徴などについて解説します。

セキュリティエンジニアとは

セキュリティエンジニアとは、サイバー攻撃からネットワークやシステムを守る、情報セキュリティ対策に特化したエンジニアです。
インターネットが一般に普及し、サイバー攻撃が巧妙化した背景で生まれた比較的新しい職種で、主に情報セキュリティに配慮したシステムの構築や運用します。

セキュリティエンジニアの仕事内容

セキュリティエンジニアは、ネットワークやシステムに潜む脆弱性やセキュリティ上の弱点を見つけ出し、それを解決するための施策やシステムの提案を行うなど、仕事内容は多岐にわたります。

セキュリティ診断・提言
企業の既存システムや新規に開発するシステムに対してセキュリティの観点で調査を行い、脆弱性や将来的にリスクとなりうる箇所の洗い出しを行います。その調査結果の報告と施策の提言を行います。
このような企画、提案を行うセキュリティエンジニアを「セキュリティコンサルタント」と呼ぶ場合もあります。

セキュリティ設計・実装
システムに対して、セキュリティ対策を施す必要のある場合は、設計・実装のフェーズも発生します。
システムエンジニアと連携して企画・提案した内容を基に最適なソフトウェアや機器の選定など、セキュリティ部分の設計を行います。
このとき、実装、運用形態に至るまで、全体を考慮しながら、セキュリティレベルの高いシステムを設計していく必要があります。
特に、Webアプリケーションの脆弱性は種類も多く、ネットワーク機器やサーバ、OSの設定に加え、プログラミングなど、幅広い知識が求められます。また、クラウド化が進む昨今では、クラウド構築の知見が求められることも増えました。

テスト
次に、実装したシステムが、正常に動作するかを確認します。セキュリティエンジニアにとって、セキュリティ検査と呼ばれるシステムの脆弱性を発見するテストが特に重要なタスクとなっています。
このフェーズでは潜在的な脆弱性、弱点を発見するために、想定されるサイバー攻撃を擬似的に仕掛けるペネトレーションテストの実施やソースコードのチェックを行います。

運用・保守
システムの完成後も、セキュリティ機能の継続的な運用、保守もセキュリティエンジニアの仕事です。
市場の動向に対応したネットワークやソフトウェアなどのアップデートや通信監視、トラブル発生時の対応などを行います。

新しい脅威に関する調査と対策の検討
1日におよそ200万個の脅威が誕生していると言われており、セキュリティエンジニアにとって、新しい攻撃手法や技術、インシデントの調査は当然避けられません。また、それに対する対策方法も検討していく必要があります。

セキュリティ教育
社内外でセキュリティ教育を行います。
セキュリティ担当者に最新法令やサイバー犯罪の手口の解説、周知に努めたり、セミナーや研修の講師を引き受けたり、資料配布を行い、セキュリティ意識やリテラシーの向上を図ります。

セキュリティエンジニアによって業務内容もさまざま

ここまでセキュリティエンジニアの仕事内容について解説しましたが、実際は、すべての業務に携わるということは稀です。セキュリティエンジニアは2種類に分けられ、それによって業務内容も変わってきます。
まずは、企業内のセキュリティ部門に属し、自社のセキュリティ課題を解決するセキュリティエンジニアの場合です。この場合の業務内容はシステムエンジニアと連携してシステム設計に携わる場合が多いです。
もう一つは、セキュリティに関する調査や施策を専門とする企業に属す場合です。
この場合は、クライアントからの依頼に基づいて企業のセキュリティに関連の課題を解決する社外担当者として働くことになります。

セキュリティエンジニアとシステムエンジニアの違い

セキュリティエンジニアという職種が誕生する前は、社内SEと呼ばれるシステムエンジニアやインフラエンジニアがセキュリティ対策業務を兼任するケースが一般的でした。
ところが、サイバー攻撃が巧妙化したことで、セキュリティ対策のニーズが高まったことで情報セキュリティに特化したセキュリティエンジニアが誕生しました。
このセキュリティエンジニアとシステムエンジニアをはじめとするほかのエンジニアは、活用する技術が同じでも根本的な考え方の違い、そしてそれによって生じる仕事への取り組み方も異なってきます。
それは、システムエンジニア「善良な目的で利用されるシステムを作る」のに対し、セキュリティエンジニアは「悪意のある者からシステムを守る」ということです。そのため、システムエンジニアにはシステムの完成がゴールであるのに対し、セキュリティエンジニアはセキュリティ施策をしては破られの鼬ごっこで終わりがないことです。

セキュリティエンジニアが「やめとけ」と言われる理由

昼夜問わず発生する問題に対応する必要がある
多くの企業のコンピュータシステムは常に稼働していますが、同時に、サイバー攻撃のリスクも高めています。サイバー攻撃によってサーバダウン、業務停止、場合によっては個人情報や機密情報の流出にもつながりかねません。そのためにも、サイバー攻撃が監視システムで検知された場合にセキュリティエンジニアに通知が行き、場合によっては夜間出動、休日出動もあります。このように、セキュリティエンジニアの仕事の性質上、どうしても激務になりやすいというのが敬遠される理由の一つです。

責任重大でプレッシャーが大きい
セキュリティ障害は企業活動の停止や企業のブランドイメージの低下といった重大な問題に発展しかねません。そのため、常にこのプレッシャーに耐えなくてはならず、精神的にきついと感じる人も少なくありません。

セキュリティエンジニアに向いている人

コミュニケーション能力がある人
セキュリティエンジニアは、ヒアリングや施策会議など、社内外でやりとりをする機会が多いため、コミュニケーション能力が大事になってきます。

継続的に学び続けられる人
セキュリティ対策には終わりがないため、最新の脅威に関する情報収集や自己研鑽を継続的にできる人には適職だといえます。

ゲームの攻略が好きな人
システム侵入までのあらゆるルートを探して攻略していくという業務は、まるでロールプレイングゲームのような楽しさを感じる人も多いようです。また、特にリスクの高い脆弱性を見つけたときはまるでお宝を見つけ出したような喜びを感じるという人もいます。

セキュリティエンジニアにおすすめの資格

セキュリティエンジニアに必須となる資格はありませんが、IT関連の幅広い知識が求められる職種であるため、セキュリティエンジニアを目指す場合には、取得しておくべき資格について紹介します。

シスコ技術者認定
シスコ技術者認定とは、世界最大のコンピュータネットワーク機器メーカーであるシスコシステムズ社が実施するシスコ認定資格です。

  • CCENT
    シスコ技術者認定のエントリーレベルの資格で、ネットワークセキュリティに関する基礎的な知識を認定する資格です。
  • CCNA Security
    CCENTの上位資格で、ネットワークの脅威、脆弱性に関する知識やセキュリティ上の脅威を回避できるスキルが身についているかを問われる資格です。
  • CCNP Security
    CCNA Securityの上位資格で、各種機器に関する知識からネットワーク導入、トラブルシューティングスキルまで幅広く問われます。
  • CCIE Security
    CCNP Securityの上位資格で、国際的にも通用する最高難易度の資格です。

CompTIA Security+
CompTIA Security+は、IT業界団体「CompTIA」の実施する認定資格でエントリーレベルのセキュリティスキル、知識を示せる資格です。

情報処理安全確保支援士
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の実施する、情報セキュリティのスキルを認定する資格のなかでも最難関にあたる、唯一の国家資格です。

ネットワーク情報セキュリティマネージャー(NISM)
サイバー攻撃やハッキングの脅威に対処できるセキュリティのスペシャリストとしてのスキルを示せる資格です。システム開発やネットワークを構築・運用に携わるエンジニアにとってぜひ取得しておきたい資格です。

未経験からセキュリティエンジニアになれる?

昨今、需要が高まっているセキュリティエンジニアですが、IT分野に関する幅広い知識が必要とされるため、未経験からいきなりというのはかなり難しいというのが実状です。
そのため、まずはエンジニアとしてのキャリアを積んでからキャリアアップを目指すのがいいでしょう。基本的にサーバやネットワークの設計、構築、運用は必須なのでネットワークエンジニアインフラエンジニアなどでベースとなる技術を身につけてからセキュリティエンジニアを目指すという流れが一般的です。
セキュリティ対策に関する知識を学ぶには、独学やスクールに通うという方法がありますが、体系的に学ぶには独学よりもスクールで基礎から学ぶのがおすすめです。

セキュリティエンジニアの年収

求人ナビ」によるとセキュリティエンジニアの平均年収はおよそ596万円ということで。日本の平均年収461万円と比べても高いことが分かります。ただ、エンジニアなどの技術職に共通して言えることですが、個人のスキルや経験によって給与幅が大きく左右されます。年収アップを狙うには、より高いスキルを身に付けていくことが大事でしょう。

     

jobカテゴリの最新記事