JavaScriptでWebサイトの開発を行なったことがある方は、「Node.js」 という名前を一度は目にしたことがあるかもしれません。
その手軽さと柔軟性の高さから、便利で幅広く活用されている Node.jsですが、中には Node.jsのことがよく分からないという方や、気になるもののまだ使ったことがないという方もいるかと思います。
そこで今回は、Node.jsは何か?というところから、実際に Node.jsをインストールする方法まで、詳しく解説していきたいと思います!
Node.jsとは?
Node.jsとは、JavaScriptの実行環境の1つです。
本来、ブラウザ上で動作する言語であるJavaScriptですが、Node.jsを使用することによって、サーバーサイドでも実行できるようになります。
Node.jsを活用して、クライアントとサーバーサイド両方の言語をJavaScriptに統一することで、スマホアプリや機械学習といった分野でも利用できるようになるなど、開発の幅を広げることができます。
また、使用する言語を絞ることで、プログラミングをする際の負担を減らすこともできます。
Node.jsのメリットは他にも様々ありますが、その中でも大きな特徴の1つが、非同期処理による処理速度の速さや安定性の高さです。
有名な言語である PHP や Rubyなどに比べて、同時処理により強い傾向があります。
Node.jsについてより詳しく知りたい方は、こちらの記事も合わせてお読みください。
Node.jsをインストールする
それでは早速、Node.jsをインストールする方法について見ていきましょう。
Node.jsは、プロジェクトごとに使用されているバージョンが違う場合があり、異なるバージョン同士ではうまく動作しないケースがあるため、バージョンの切り替えが重要となります。
そこで、今回の記事では、Node.jsのバージョン管理ツールである 「Volta」 を使用してインストールする方法を紹介していきたいと思います。
Windowsでのインストール方法
まずは、Windowsで Voltaをインストールする方法から解説していきます。
Voltaの公式サイトからインストーラをダウンロードすることも可能ですが、Windows10以降の場合はパッケージマネージャーのWinGetを利用してインストールすることもできます。
以下のコマンドを実行して、Voltaをインストールしましょう。
【インストール用コマンド】
winget install --id Volta.Volta
インストールが完了したら、ターミナルを再起動して以下のコマンドを実行してみましょう。
【バージョンを確認する】
volta --version
バージョン情報が表示されれば、インストールは無事成功です。
Macでのインストール方法
MacOSの場合は、Homebrewを使用して Voltaをインストールすることができます。
まずは、以下のコマンドを実行しましょう。
【インストール用コマンド】
brew install volta
インストールが完了したら、ターミナルを再起動するか、もしくは以下のコマンドを実行して、シェルの設定状態を更新します。
【設定更新用コマンド】
source ~/.zshrc
更新後、Windowsでのインストール方法で上述したバージョン表示のコマンドを実行し、無事に表示されればインストール成功です。
Linuxでのインストール方法(Ubuntuの例)
Linuxでインストールする場合は、以下のコマンドを実行しましょう。
【インストール用コマンド】
curl https://get.volta.sh | bash
ほとんどの Unixシステムでは、このコマンドで Volta をインストールすることができます。
MacOSも Unixシステムに含まれるため、こちらの方法も使用可能です。
インストール完了後は、MacOSの場合と同様に、ターミナルの再起動かコマンドの実行でシェルの設定状態を更新してください。
バージョン確認が無事に終われば、インストール成功です。
必要な環境変数の設定はインストール時に自動的に行われますが、万が一うまく動作しなかった場合などには、次の手順で環境変数を手動で設定しましょう。
まず、以下のコマンドで zshrcファイルの編集モードに移行します。
vim ~/.zshrc
編集状態に入ったら、以下の行を zshrcファイルの末尾に追加します。
export VOLTA_HOME="$HOME/.volta"
export PATH="$VOLTA_HOME/bin:$PATH"
追加が完了したら、ファイルを保存して終了し、以下のコマンドを実行して設定を反映します。
source ~/.zshrc
インストールするNode.jsのバージョンを指定する
それぞれの環境に合わせた方法で Voltaをインストールし終えたら、続いて Node.jsをインストールしましょう。
Voltaでのインストール方法は主に、最新の安定バージョン(LTS: 長期サポート版)をインストールする方法と、指定のバージョンをインストールする方法の2通りがあります。
LTSバージョンをインストールする場合は、以下のコマンドを実行します。
【Node.jsインストール用コマンド】
volta install node
上記のコマンドでインストールされるのは LTS版のため、LTS版であるかどうかに関わらず最新の安定板(current版)をインストールしたい場合は、「@latest」 を追加します。
volta install node@latest
特定のバージョンを選択してインストールしたい場合は、同じく 「@」 の後ろにインストールしたいバージョンを記述してコマンドを実行します。
volta install node@22.15.0
インストールされたNode.jsのバージョンは以下のコマンドで確認できます。
node -v
Node.jsのバージョンを切り替える
Voltaでは、使用する Node.jsのバージョンをプロジェクトごとに固定することで切り替えを行います。
バージョンの固定を行う場合は、指定したいプロジェクトのディレクトリ内に移動し、以下のコマンドを実行します。
【バージョン固定用コマンド】
volta pin node@22.15.0
これにより、プロジェクトごとに指定したバージョンのNode.jsが使用されるようになります。
バージョンを指定した際に、設定内容がpackage.jsonファイルに保存されるため、Voltaを使用する他の開発者も同様に、指定したバージョンに自動で切り替えることができます。
Node.js本体だけでなく、周辺のツールのバージョンも同じように固定することが可能です。
例として、Node.js純正のパッケージマネージャーである npm のバージョンを固定してみましょう。
【npmをバージョン固定する例】
volta pin npm@10.2.4
インストールされている Node.jsのバージョンを一覧で確認したい場合は、以下のコマンドを使用します。
volta list node
コマンドを実行すると、Voltaで管理している全ての Node.jsのバージョンが表示されます。
Node.jsの以外のツールについても、上述のように 「volta list ツール名」 で指定するか、「volta list all」 で全てのツールを一覧表示することで確認可能です。
また、「volta list」 で、プロジェクトで使用されている各ツールのバージョンを確認することもできます。
まとめ
いかがでしたか?今回は、Node.jsをインストールする方法について解説しました。
Node.jsは学習コストが比較的低く、JavaScript経験者であれば特に始めやすい便利なツールです。
導入方法もさほど難しくないので、初心者でも気軽に使いやすい環境と言えるでしょう。
ぜひこの機会に、Node.jsを活用して開発の幅を広げてみてくださいね!
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