【2024最新】基本情報技術者試験|新制度の変更点・合格率

  • 2024.01.05
       
【2023最新】基本情報技術者試験とは?変更点や難易度、勉強法を解説

2023年4月から新制度での基本情報技術者試験が開始されました。本記事では、試験の取得を考える人に向けて

・基本情報技術者試験とはどんな試験なのか
・新制度における変更点
・試験の難易度や問われる内容
・試験を取得することで得られるメリット
・新しい試験の合格率
・基本情報技術者試験の勉強法

といった内容を中心に解説します。ぜひ参考にしてみてください。

目次

基本情報技術者試験とは?

基本情報技術者試験とは、IPA(情報処理推進機構)が実施する国家試験「情報処理技術者試験」の一つで、ITエンジニアの登竜門とも呼ばれており、年間10万人以上が受験する人気のある資格です。

資格の難易度は、情報処理技術者試験で4段階あるレベルのなかでも下から 2 番目の「レベル2」にあたり、初心者でも努力次第で合格可能です。このように、基本情報技術者試験は、ITエンジニアとしてのキャリアをスタートする第一歩的な資格であるため、取得後はその上位資格にあたる応用情報技術者試験の取得を目指す人も多いです。

もともと会社の指示で受験するエンジニア層が多かったものの、昨今のDX化推進や新型コロナウイルの流行に伴い、人々のなかで ITスキルが欠かせないものだという意識が高まったことで自己啓発を目的に受験する人も増えました。

試験取得に向けた学習を有する証明にもなるので、ITエンジニアを目指す人にはその第一歩としておすすめの資格です。

【2023年4月~】基本情報技術者試験の変更点は?

2023年4月から基本情報技術者試験の内容が大きく改変されたのはご存じでしょうか。

DX推進に必要なデジタル人材を増やすことを目的として、デジタル人材が備えるべき基礎教養の詰まった国家資格である基本情報技術者試験の制度変更が行われたのです。

ここからは、2023年4月以降の試験の変更点について説明していきます。

変更前 変更後
実施時期 上期/下期の年2回 通年
採点方式 素点方式 IRT方式
試験科目名 午前試験/午後試験 科目A試験/科目B試験
出題形式 午前試験(小問形式)
試験時間:150 分
出題数:80 問
解答数:80 問
科目A試験(小問形式)
試験時間:90 分
出題数:60 問
解答数:60 問
午後試験(大問形式)
試験時間:150 分
出題数:11 問
解答数:5 問
※必答問題3問+選択問題2問
科目B試験(小問形式)
試験時間:100 分
出題数:20 問
解答数:20 問
※全問解答必須

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試験の実施回数は?

年2回の一斉テストから好きなタイミングで受けられるテストに

基本情報技術者試験は、これまで上期(4-5月)と下期(10-11月)の決められた期間内でのみ実施されていましたが、2023年4月より、通年実施に変更となりました。なお、受験形式は変更前と変わらずコンピュータを使って受験するCBT(Computer Based Testing)方式です。2020年12月以降、新型コロナウイルスの感染拡大の影響でペーパー方式からコンピュータ上で問題が表示され、マウスやキーボードを用いて回答していくCBT方式が導入されています。

この変更により、都合の良い日時や会場を選び、万全な状態で試験に臨むことができるようになります。また、通年で受験できるため、再挑戦もしやすくなり、受験ハードルも下がったといえます。

試験の採点方法は?

素点方式から人によって配点が変わるIRT方式に

採点方式が「1問○点」といった素配点式からIRT(Item Response Theory:項目応答理論)に基づく方式に変更となりました。このIRT方式は解答結果によって配点を調整したり出題の順番を変えたりする仕組みのことです。改定後はCBT方式での試験で且つ出題される問題が人によって変わります。そのため、1問○点で単純計算されてしまうと、問題の難易度によって不公平が生じてしまいます。その点、このIRT方式は不公平さが解消してくれます。どの問題が出題されるかはその人の運にかかっていますが、難しい問題が多く出題された場合でも、受験者の正答率によって配点も調整されるため、受験者の実力をより正確に測れるようになりました。このように、IRT方式を取り入れることで異なるテスト間でのスコアを比較することもできるようになるので同試験の複数回実施・常時受験が可能となり、受験者によって違う問題が出題できるようになったのです。

合格基準点については、従来は午前試験・午後試験のどちらも100点満点中60点以上を取る必要がありました。一方、科目A試験・科目B試験ではどちらも1,000点満点中600点以上取る必要があります。どちらも合格基準点が「6割以上」と、同じ条件のように見えますが、採点方式にIRT方式が導入されるという点に留意しましょう。

IRT方式は「ITパスポート試験」にも採用されおり、IT パスポート試験の状況を見ても、導入前後で合格率も小幅の上昇にとどまっているので、基本情報技術者試験でも合格率に大きく作用するとは考えにくいでしょう。

出題形式は?

試験全体がコンパクトに

試験名も「午前試験」「午後試験」から「科目A試験」「科目B試験」へと改められ、出題形式も変わりました。

科目A試験は、問題数が20問減り、60問になりました。ただ、試験時間も150分から90分に変更されたため、これまで1問あたりにかけられる時間が1.875分から1.5分になったため、スピーディな判断力が求められることになったということです。

科目B試験(旧午後試験)は、大問形式(長文問題)から小問形式の出題に変更され、問題のボリュームも試験時間もコンパクトになりました。また、選択形式から小問20問全問が必須解答となり、100分で全問を解くには、1問あたり5分で解答していく必要があります。小問形式でとはいえ、情報量をしっかり読み取り、正確かつスピーディに解答していけるかが突破の鍵となるでしょう。

また、試験時間が短くなったこともあり、科目A試験/科目B試験を同日受験がマストになりました。

出題範囲は?

出題分野が統一・実用表現を用いた出題に

科目B試験(旧午後試験)の出題範囲が大きく変更されました。
これまでは大問11問中、必須選択の「情報セキュリティ」、「データ構造及びアルゴリズム」、「ソフトウェア開発(プログラム言語)」と、選択問題2問の計5問を解答する形式でしたが、新制度では、小問20問〈内訳:アルゴリズムとプログラミング8割(16問)、情報セキュリティ2割(4問)〉の全問解答に変更されました。

試験で使われる言語は?

擬似言語による出題に統一

従来の午後試験の必須選択問題「ソフトウェア開発(プログラム言語)」において、個別プログラミング言語(C、Java、Python、アセンブラ言語、表計算ソフト)による出題がありましたが、科目B試験では廃止され、擬似言語による出題に統一されます。これは、プログラミング言語の知識よりも、普遍的・本質的なプログラミング的思考力が問われる試験に変わるということです。また、表記方法についても、従来の▲や■を使用した独特な表現から、whileやifを用いた実践に近い表現に変更されます。

基本情報技術者試験で問われる内容

科目A試験と科目B試験、それぞれの出題範囲について説明します。

科目A試験 科目B試験
出題内容 60問出題(四肢択一)
3要素から出題
20 問出題(多肢選択)
データ構造及びアルゴリズム16問
情報セキュリティ4問
各科目で問う内容 知識を問う 技能を問う
合格基準 600点以上で合格/1000点満点 600点以上で合格/1000点満点
出題形式 CBT方式 CBT方式

科目A試験の出題範囲

科目A試験は、全60問の四肢択一式になります。出題範囲としては、これまでの「午前試験」に準じ、テクノロジ系、ストラテジ系、マネジメント系の3つの要素から出題されます。

テクノロジ系コンピュータ構成要素、データベース、セキュリティ、システム開発技術など
マネジメント系プロジェクトマネジメント、サービスマネジメント、システム監査など
ストラテジ系システム戦略、経営戦略、法務など

このように開発に直結する技術だけでなく、ビジネス知識などの幅広い分野の基礎知識が問われます。
詳しい出題範囲については下記ページを参照してください。
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_13download/youkou_ver5_0.pdf

科目B試験の出題範囲

科目B試験は、多肢択一の長文読解問題で「アルゴリズムとプログラミング」と「情報セキュリティ」の2つの分野から20問出題されます。

データ構造及びアルゴリズムプログラムの要求仕様の把握、プログラムの処理の基本要素、データ構造及びアルゴリズム、AIなどの諸分野へのプログラミングの適用など
情報セキュリティ情報セキュリティ要求事項の提示、マルウェアからの保護、脆弱性管理、利用者アクセスの管理、運用状況の点検など

従来から重要とされてきた上記2分野に絞られたということになります。この変更によって科目B試験の出題範囲から外れた範囲も科目A試験で求められる知識です。基本的なアルゴリズムやデータ構造に関する知識や実装方法、プログラミングの作法などが求められるため、プログラミング経験があると有利な分野といえます。

詳しい出題範囲については下記ページを参照してください。
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_13download/youkou_ver5_0.pdf

試験の運営元であるIPA(情報処理推進機構)から科目A試験の過去問題科目B試験のサンプル問題が公開されています。

基本情報技術者試験を取得するメリット

IT知識の基礎が幅広く身につくだけでなく、さまざまなメリットを享受できます。

資格手当が得られる場合もある
国家試験合格者数でその企業の技術力を誇示できるため、基本情報技術者試験を表彰対象試験や推奨資格にする企業が増えています。

就転職に有利になる
基本情報技術者試験は数あるIT関連資格のなかでも知名度の高い国家資格で、企業にとっても客観的な指標となります。そのためIT業界で仕事を探す上でも有効な証明となり、その後の展開が楽になるでしょう。

【続報】新制度に移行後、合格率は?

では、この制度変更で合格率や受験者数にはどのような変化があったのでしょうか。

旧制度(~2022年)の合格率

ちなみに、2019年までは筆記試験でしたが、新型コロナウイルスの影響で2020年春期試験が中止になったことなどを受け、同年10月からCBT試験に代わり、コンピュータを使って受験する形式になりました。
ただ、これは受験方法のみの変更であり、出題内容や採点方式の変更はなく、午前試験と午後試験を別日に受験可能でした。CBT方式になったことで20%台にとどまっていた合格率が40%前後で推移しました。

旧制度(筆記試験)

年度合格率
2017年秋期21.8 %
2018年春期28.9 %
2018年秋期22.9 %
2019年春期22.2 %
2019年秋期28.5 %

旧制度(CBT試験)

年度合格率
2020年10月48.1 %
2021年春期41.6 %
2021年秋期40.1 %
2022年春期40.1 %
2022年秋期35.6 %

新制度(2023年4月~)の合格率

そして、2023年4月から新体制でスタートした基本情報技術者試験。
大幅な制度変更で合格率や難易度がどうなったのか気になる人も多いのではないでしょうか。新制度になってからの統計情報も毎月発表されています。改定後の合格率を以下に示します。

4月5月6月7月8月9月10月11月年度合計
応募者数11,294名10,933名10,557名10,980名9,225名11,322名14,259名11,750名90,320名
受験者数10,513名9,724名9,141名9,506名7,812名9,523名12,361名9,974名78,554名
合格者数5,928名5,322名4,802名4,712名3,779名4,542名5,235名4,472名38,792名
合格率56.4%54.7%52.5%49.6%48.4%47.7%42.4%44.8%49.4%

新制度になってからの合格率をみると、50%前後を推移しており、改定前よりも10%以上上昇しています。また、受験層も未経験 / 若手(4年未満)の割合が過半数を占めています。

新制度に移行後、高い合格率が続いていることから鑑みても基本情報技術者試験は新制度で合格しやすい資格になったといえるでしょう。

科目A試験(旧午前試験)の通過率は90%前後です。

基本情報技術者試験の難易度が下がった理由は?

ベストな状態で受験できるようになった

基本情報技術者試験は、試験が通年実施になり、自身の都合の良い日時や会場で受験できるようになったため、今までは忙しくてなかなか試験日までに学習時間を確保できなかったり試験日までに調整できなかったという人も、自身のペースで仕上げてから受験できるようになったことが合格率を上げたと考えられます。

長文読解に時間を割かなくてよくなった

旧制度の午後試験と新制度の科目Bでは、試験問題文の長さがまったく違い、とても短くなりました。旧試験では長文問題が出題され、それだけ読解力が試され、人によっては本来の知識とは関係なくそこで得点を妨げる原因になってしまっていました。しかし、新制度でこの問題文が大幅に短縮されたことでこのような失点を防げるようになり、合格率の高さにつながったとも考えられます。

勉強しやすくなった

旧制度の午後試験では、必須問題であった「情報セキュリティ」と「データ構造及びアルゴリズム」のほかに、選択問題として3つの分野の対策を行わなければならず、範囲が広いだけに大変でした。しかし、新制度で、必須問題の「情報セキュリティ」と「データ構造及びアルゴリズム」のみの出題となり、範囲が統一されました。

また、出題の8割を占める「データ構造及びアルゴリズム」では、擬似言語の仕様が記号表記から一般的なプログラミング言語に近いものになり、特にプログラミング経験者にとっては実際のプログラミングのようで理解し易く、扱いやすくなりました。

このように、出題範囲が明確化されたり、実用に近い出題になったことで学習がしやすくなったことも合格率に影響していると考えられます。

基本情報技術者試験合格に必要な勉強時間

基本情報技術者試験の勉強時間の目安は出題範囲の広さからおよそ200時間といわれています。国家試験の勉強時間としては決して長いほうではありません。

ただ、この200時間というのはあくまでも目安であって、実際に必要となる勉強時間は、ITに関する知識やスキルがどの程度あるかによって大きく変わります。IT知識のある人であれば50時間程度で合格できるかもしれません。200時間は、毎日3時間ずつ勉強すれば約2か月間、50時間であれば毎日2時間勉強すれ約1か月間で終了できるということになります。また、隙間時間の利用や休日における集中的な学習で学習期間は短くできるでしょう。

基本情報技術者試験は、出題範囲が広いのでいかにカバーするかが重要になってきます。出題範囲を網羅した参考書や学習サイトなどを利用して苦手な分野を重点的に取り組むようにしましょう。そして、一通り知識をインプットした後は必ず過去問を解くなどしてアウトプットをする練習も大切です。せっかく蓄積した知識もアウトプットできるようにしておかなければ、実際の試験には対応できません。問題を解くことで弱点を発見・克服しながら学習を進められます。このように、インプットとアウトプットを繰り返すことで、知識が定着しやすくなります。
また、試験本番と同じように制限時間を設けて問題を解いていけば本番の試験でも落ち着いて取り組めるでしょう。
科目A試験にあたる午前試験は、半数程度が過去問題から出題される傾向にあったため、まずは過去問をたくさん解くことが科目A試験するカギとなります。

これまでの試験勉強は新制度に活用できる?

科目A試験は、旧午前試験と出題範囲は変わらないため、制度変更前の勉強で得た知識を活用できます。科目B試験に関しても、旧午後試験で解答が必須だった「情報セキュリティ」と「データ構造およびアルゴリズム」が出題の中心になるため、これまでの勉強は役に立ちます。

一方で、「情報セキュリティ」と「データ構造およびアルゴリズム」以外の旧午後試験対策として勉強した知識に関しては、基本情報技術者試験で活用できる可能性は低くなってしまいます。ただ当然として、ITエンジニアとして活躍する上では必要な知識となるため、無駄だったということは決してありません。

新制度に有効な試験対策

新制度で短い時間で多くの問題をこなさなければいけなくなり、時間配分が重要になってきました。それぞれの試験に有効なアプローチ方法を紹介します。

科目Aの対策

全体のおよそ6割が過去問の再利用で、これは旧制度の試験と変わりません。科目A試験の対策としては過去問(旧制度の午前問題)および公開問題をたくさん解くことに限るでしょう。 再利用されている問題のなかには、基本情報技術者試験だけではなく、応用情報技術者試験からも引用されます。しかし、出題範囲も違うこちらの試験まで手を出すのは効率がよくないです。基本情報技術者試験の過去問をどれだけマスターできるかが合格のカギです。

科目Bの対策「アルゴリズムとプログラミング」編

実際のプログラミングで体験する

科目B試験の「アルゴリズムとプログラミング」に関しては、出題範囲のアルゴリズムやデータ構造を実際にプログラミング言語で体験することです。

押さえておきたいキーワード

データ構造:スタック、キュー、リスト、木構造、派生データ構造
具体例)キューの場合:優先度付きキュー、リングバッファ、両端キューなど

基本のアルゴリズム:整列・併合・探索のアルゴリズムなど
具体例)バブルソート、マージソート、クイックソート、2分探索法など

データ構造:スタック、キュー、リスト、ツリー構造、派生したデータ構造
具体例)キューの場合:優先度付きキュー、リングバッファ、両端キューなど

暗算力を強化する

科目B試験では計算問題が必ず出ます。暗算できるとトレースのスピードが上がって余裕をもって受験できます。

科目Bの対策「情報セキュリティ」編

情報セキュリティに関する情報収集をする

近年の情報セキュリティインシデントをキャッチアップしておきましょう。
企業で実際に起きたセキュリティ事故の事例に似せた問題が出題されることがあります。

情報セキュリティマネジメント試験の過去問を解く

情報セキュリティマネジメント試験の午後問題と似た内容の問題が出される傾向があるため、問題に慣れるという意味でも情報セキュリティマネジメント試験の過去問を見てみるのもいいでしょう。

【試験当日】情報セキュリティの4問を先に解く

情報セキュリティは後半に出題されますが、この分野は科目A試験の対策を行っていれば解きやすく、難易度はそれほど高くないので、大事な得点源なので前半で時間が無くなってしまったという事態を防ぐためにも先に解くのも手です。

サンプル問題

試験内容の変更に伴い、サンプル問題が公開されています。内容を確認しておきましょう。

▼サンプル問題(2022年4月25日公開

基本情報技術者試験 科目B サンプル問題・解答例(6問)

▼サンプル問題(2022年12月26日公開

基本情報技術者試験 科目A サンプル問題(60問)

基本情報技術者試験 科目A サンプル問題(60問)解答例

基本情報技術者試験 科目B サンプル問題(20問)

基本情報技術者試験 科目B サンプル問題(20問)解答例

公開問題

▼公開問題(2023年7月6日公開

令和5年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題(60問)

令和5年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題(60問)解答例

令和5年度 基本情報技術者試験 科目B 公開問題(20問)

令和5年度 基本情報技術者試験 科目B 公開問題(20問)解答例

科目A試験の免除制度を活用すると科目B試験に集中できる

科目A試験にあたる午前試験には免除制度がありました。これはIPAに認定された講座を受講、または、民間資格(IPA審査問題)を取得し、修了試験に合格することで「午前試験」が1年間免除されるという制度です。この制度は今後も「科目A試験免除制度」として継続されることとなっています。
※既存の講座で修了試験に合格した場合も、免除期間は有効となります。

これまでは午前試験と午後試験を別日に分けて受験できていましたが、今回の変更で試験時間が短縮され、同日受験しなくてはならず、長丁場です。この制度を活用して、科目B試験に集中するのも一つの手です。

IPA 提供問題の修了試験日の実施時期は6月、7月、12月、1月の年4回です。
詳細は下記URLから確認してください。過去問も掲載されています。
https://www.ipa.go.jp/shiken/about/menjo-fe.html

申込に関するQ&A

受験の申込方法は?

①マイページアカウントの作成
基本情報技術者試験の受験者ポータルサイト で利用者ID(マイページアカウント)を作成
②マイページにログインする
マイページアカウント作成後はこちらで手続きを行います。
③受験申込
区分選択/会場・日時の選択し、住所を入力します。申込日の3日後から申込当月の3ヶ月先まで選択可能です。

※インターネット受付のみ

受験料・支払方法は?

受験料:7,500 円(税込)
支払い方法:クレジットカード/Pay-easy(銀行ATM / コンビニ支払)/バウチャーチケット(info)

試験会場はどこ?

全国のCBTテストセンターで実施されます。申込時に受験日時と試験会場を選択します。

受験可能日時は?

試験会場によって前後しますが、最大で以下の時間内で実施されています。
試験開始時刻~試験終了時刻:10:00~21:00
※2023年11月1日以降は試験開始時刻~試験終了時刻が「09:00~21:00」に変更されます。

各試験会場の試験日時ついては、申込時に確認する必要があります。

申し込み後の変更(受験日時・受験会場)はいつまでできる?

申込内容の変更は試験日の3日前まで可能です。
(例:試験日が9月10日の場合は9月7日)

何日後まで試験の変更日を指定できる?

支払い方法によって異なります。
・クレジットカード/コンビニエンスストア/Pay-easyの場合
⇒初回の申込日から1年後(同じ日付)までです。
・バウチャーの場合
⇒バウチャー発行日から1年後(同じ日付)までです。

免除制度に関するQ&A

新制度でも免除制度は使えるの?

IPAが認定する講座を受講し、1年間午前試験が免除される「午前試験免除制度」は、「科目A試験免除制度」として継続されます。免除期間や制度内容にも特に変更はありません。また、既存の講座認定や修了試験合格も引き続き有効です。

改定前は試験が年に2回しかなかったのでこの恩恵も多くて2回しか受けられませんでしたが、新制度で通年実施となったことで、最大11回この恩恵を受けられるようになりました。(多分そんな人はいません)

免除制度を利用することで、科目B試験の勉強に集中できますし、通常同日に受けなくてはならない2つの試験をいっぺんに受けなくてよくなるのでぜひ利用したい制度です。

免除試験は本試験と同じ?

免除試験は、冬期(12月/1月)と、夏期(6月/7月)に行われます。本試験の科目A分野と同じく、 90分60問の4肢択一問題となっていますが、本試験とは異なり、マークシート式の筆記試験となっています。また、合格基準も6割と本試験と同じですが、IRT方式ではなく、素点方式となっています。

試験免除制度

申し込んだけどやっぱり免除制度を利用したい…変更できる?

残念ながら申込後の変更はできません。キャンセル・返金ができず、受験日程と受験会場の変更のみ変更可能です。

×「 科目A・科目B」→「科目A免除(修了認定者)」

×「科目A免除(修了認定者)」→「 科目A・科目B」

受験日当日に関するQ&A

試験当日の持ち物は?

持参物は忘れないようにしましょう。
・顔写真付き身分証明書
・各種証明書※利用する場合

試験会場へ入場時間は?

受験時間の30分前から5分前まで入場可能です。
遅刻は認められず、遅刻した場合も返金されません。

休憩時間は?

科目A試験と科目B試験は同日受験となっており、両試験の間に10分間の休憩時間が設けられています。

試験後に関するQ&A

何点取れたかはいつわかる?

試験終了後、画面に評価点が表示されるます。また、試験終了後2~3時間後にマイページから確認できます。
科目A試験/科目B試験どちらとも1000点満点中600点以上で合格となっています。
なお、出題された問題に関しては非公開となっていて見れません。

合否はいつわかる?

合格発表は受験月の翌月中旬頃になります。合格者の受験番号がIPA公式サイトで発表されます。また、IPAのマイページからでも確認できます。

合格者には、経済産業大臣から「情報処理技術者試験合格証書」が交付されます。詳しい発送時期は、同じくIPA公式サイトで掲載されます。

リテイクポリシーに関するQ&A

試験に落ちた…次の申込ができる日時は?

前回受験申込をした試験の終了時刻を過ぎると次回の申込が可能になります。
※システムの都合上、試験終了後数時間~1日程度かかる場合があります。

鉄は熱いうちに…受験から何日で次再受験できる?

前回の受験日の翌日から起算して30日後から受験日として指定できます。
※前回の試験を受験せずに欠席した場合はこの再受験規定(リテイクポリシー)は適応されません。

CBT方式での受験が難しい人向けの特別措置について

春期試験・秋期試験(筆記方式)
身体の不自由などの理由からCBT方式での受験が難しい人に向けて春期(4月)と秋期(10月)の年2回、筆記試験も行われています。指定受付期間内に申込みが必要になります。
また、申込みにはCBT方式での受験が困難であることを証明する書類の提出が必要です。

今期ですと、春期試験は4月16日(日曜日)はすでに実施・終了しましたが、秋期試験は10月8日(日曜日)に実施予定です。
※申込受付は8月3日(木曜日)17時で終了しました

まとめ

基本情報技術者試験は、ITエンジニアにとってまず取得しておきたい資格です。難易度としてはそれほど高くありませんが、出題される範囲も広く、決して簡単な試験ではありません。しかし、この資格を取得すればIT知識の基礎が身につくだけでなく、さまざまなメリットが得られるでしょう。

従来は年に2回しかなかった基本情報技術者試験が通年化されたことで、自分の都合に合わせて受けられるようになり、受験のハードルが下がりました。変更点が多く、従来の方式に慣れている人は戸惑うこともあるかもしれません。試験の改変により、試験時間も出題数も減り、体力的な負担は軽減されますが、1問当たりの所要時間は短くなります。変更点に留意してしっかり試験対策をし、合格を目指しましょう!

今後は自宅のインターネットで受験可能になる?

IPA は 受験のハードルを下げて、受験者を増やそうと、2022年10月からIBT方式 (インターネットでの試験) の実証実験をスタートしました。2023年度中の導入は見送られていますが、今後の導入が期待されています。

基本情報技術者試験の勉強方法

書籍やインターネットで学習する方法があります。昨今では、YouTubeなどの動画サイトやQAサイトなども充実していて多くの情報が手に入ります。
そして、より効率的に知識・スキルを習得するには、知識をつけながら実際に本番を意識して模擬試験や過去問を受けるなど、インプットとアウトプットを繰り返していくことが重要です。独学でも突破不可能な試験ではありません。

ただ、基本情報技術者試験に限らず、IT知識・スキルを身につける際、どうしても課題にぶつかってしまうことはありますよね。特に独学だと、わからない部分をプロに質問できる機会を確保しにくく、モチベーションが続きにくいという側面があります。独学でモチベーションを維持する自信がない人にはプログラミングスクールという手もあります。費用は掛かりますが、その分スキルを身につけやすいです。しっかりと知識・スキルを習得して実践に活かしたいという人はプログラミングスクールがおすすめです。

プログラミングスクールならテックマニアがおすすめ!

ITスキル需要の高まりとともにプログラミングスクールも増えました。しかし、どのスクールに通うべきか迷ってしまう人もいるでしょう。そんな方にはテックマニアをおすすめします!これまで多くのITエンジニアを育成・輩出してきたテックマニアでもプログラミングスクールを開講しています。

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