基本情報技術者試験とは?難易度・合格率・勉強時間を解説【2027年度新制度対応】

  • 2026.10.08
       
基本情報技術者試験とは?難易度や合格率、勉強法を解説

「基本情報技術者試験を受けたいけれど、何から勉強すればいいかわからない」 「制度が変わって『科目B』が難しくなったって本当?」

ITエンジニアの登竜門として知られる国家資格「基本情報技術者試験」。2023年4月に大幅な制度改定が行われ、受験時期の通年化や試験形式の変更(科目A・科目Bへの移行)が導入されました。さらに2027年度には、新しい試験制度への移行も予定されています。

本記事では、試験時間・出題数・合格基準などの最新の試験概要、IPA公表データにもとづく合格率の推移、初学者最大の壁である「科目B(アルゴリズム・擬似言語)」の具体的な攻略法までわかりやすく解説します。

<基本情報技術者試験の要点>
・受験資格:なし(年齢・学歴・実務経験を問わず誰でも受験可能)
・試験構成:科目A(90分・60問)と科目B(100分・20問)を同日に受験
・合格基準:科目A・科目Bともに1,000点満点中600点以上
・受験料:7,500円(税込)
・合格率:2025年度は38.3%(IPA統計情報)
・勉強時間の目安:初学者で100〜150時間程度

【重要】現行のCBT方式試験は2026年12月28日以降に休止し、2027年度春頃に新制度へ移行予定です(試験区分・試験時間・出題数は維持される予定です)。2027年1月以降の試験実施については、2026年秋頃にIPAのWebページで案内される予定です。本記事の試験情報は2026年10月8日時点のIPA公式情報をもとにしています。最新情報は必ずIPA公式サイトでご確認ください。

目次

基本情報技術者試験とは?概要と取得するメリット

「基本情報技術者試験(FE)」とは、IPA(情報処理推進機構)が実施する国家資格「情報処理技術者試験」の一つです。

IT分野の基礎知識・技能を網羅的に習得できるため、「ITエンジニアへの第一歩」として毎年多くの就活生や若手エンジニアが受験しています。IPAは対象者像を「ITを活用したサービス、製品、システム及びソフトウェアを作る人材に必要な基本的知識・技能をもち、実践的な活用能力を身に付けた者」と定めており、上位者の指導を受けながら設計・開発などの業務を担当できるレベルが想定されています。(参照:IPA 基本情報技術者試験)

基本情報技術者試験の試験概要(試験時間・出題数・合格基準)

現行制度(2023年4月〜)の試験概要は以下のとおりです。

項目内容
受験資格なし(誰でも受験可能)
受験料7,500円(税込)
実施方式CBT方式で随時実施(全国のテストセンターで受験)
※身体の不自由等でCBT方式による受験が難しい方向けに、筆記による特別措置試験あり
試験構成科目A試験と科目B試験を同日に続けて受験(間に最長10分の休憩)
科目A試験時間90分/60問(四肢択一)
科目B試験時間100分/20問(多肢選択式)
合格基準科目A・科目Bともに1,000点満点中600点以上
採点方式IRT(項目応答理論)方式
再受験前回の受験日の翌日から起算して30日を超えた日以降を受験日に指定可能

出典:IPA 基本情報技術者試験、株式会社シー・ビー・ティ・ソリューションズ 基本情報技術者試験

注意したいのは、科目A・科目Bの両方で合格基準を満たして、はじめて合格になる点です。たとえば科目Aが700点でも、科目Bが550点なら不合格です。片方だけ得意でも合格できないため、両科目をバランスよく対策しましょう。

基本情報技術者試験の当日の流れ(受付→科目A 90分→休憩最長10分→科目B 100分→評価点表示)

なお、CBT(Computer Based Testing)方式とは、試験会場のパソコンに表示された問題に、マウスで選択肢をクリックして解答する方式です。紙の問題用紙はありませんが、会場でメモ用紙とボールペンが用意されるため、計算やトレース(後述)は手書きで行えます。

科目A・科目Bの出題範囲

科目Aは「知識」を問う試験で、IT技術だけでなく、プロジェクト管理や経営・法律まで幅広く出題されます。一方、科目Bは「技能」を問う試験で、出題は2分野に絞られます。

基本情報技術者試験の構成図(科目Aは3分野・科目Bは2分野、両方600点以上で合格)
科目・分野主な出題内容初心者向けのイメージ
科目A:テクノロジ系基礎理論、アルゴリズムとプログラミング、コンピュータシステム、データベース、ネットワーク、セキュリティ、システム開発技術 などコンピュータが動く仕組みや、システムを作る技術
科目A:マネジメント系プロジェクトマネジメント、サービスマネジメント、システム監査開発プロジェクトや運用を「管理する」ための知識
科目A:ストラテジ系システム戦略、経営戦略、企業活動、法務 など会社の経営や会計、著作権などの法律の知識
科目B:アルゴリズムとプログラミング擬似言語で書かれたプログラムの読解・穴埋め、データ構造、整列・探索などのアルゴリズム(16問)プログラムの処理の流れを追って答えを導く
科目B:情報セキュリティ情報セキュリティの確保に関する事例問題(4問)社内のセキュリティ対策として適切なものを選ぶ

出典:IPA 試験要綱・シラバス(基本情報技術者試験シラバスVer.9.2)

科目Aの3分野は、さらに23の分類(中分類)に分かれています。学習計画を立てるときのチェックリストとして活用してください。

科目Aの出題範囲(23分類)の一覧を見る
分野分類主な学習内容
テクノロジ系1. 基礎理論2進数などの離散数学、確率・統計などの応用数学、情報・通信の理論
2. アルゴリズムとプログラミングデータ構造、整列・探索などのアルゴリズム、プログラム言語
3. コンピュータ構成要素プロセッサ(CPU)、メモリ、バス、入出力装置の仕組み
4. システム構成要素システムの構成方式と、処理性能・信頼性などの評価指標
5. ソフトウェアOS、ミドルウェア、ファイルシステム、オープンソースソフトウェア
6. ハードウェア論理回路など、コンピュータを構成する電子回路の基礎
7. ヒューマンインタフェース使いやすい画面・帳票の設計など、人とシステムの接点
8. マルチメディア画像・音声・動画のデータ表現と処理
9. データベースデータベースの設計、SQLによるデータ操作、トランザクション処理
10. ネットワーク通信プロトコル(TCP/IPなど)、データ通信、ネットワーク管理
11. セキュリティ暗号・認証などのセキュリティ技術、攻撃手法と対策、情報セキュリティ管理
12. システム開発技術要件定義・設計・プログラミング・テスト・保守などの開発工程
13. ソフトウェア開発管理技術アジャイルなどの開発手法、構成管理・変更管理
マネジメント系14. プロジェクトマネジメントプロジェクトのスコープ・時間・コスト・品質・リスクの管理
15. サービスマネジメントシステムの運用、障害対応、サービスの評価と改善
16. システム監査システム監査の進め方、内部統制
ストラテジ系17. システム戦略情報システム戦略、業務プロセスの改善、ソリューションビジネス
18. システム企画システム化計画、要件定義、調達
19. 経営戦略マネジメント経営戦略の手法、マーケティング、経営管理
20. 技術戦略マネジメント技術開発戦略の立案と計画
21. ビジネスインダストリ業務・業界ごとのシステム、e-ビジネス、IoTなどを使った機器
22. 企業活動経営組織論、業務分析(OR・IE)、会計・財務
23. 法務知的財産権、セキュリティ関連法規、労働・取引関連法規、標準化

※現行シラバス(Ver.9.2)の分類です。2027年度の新制度では科目Aの出題範囲の体系(分類の整理の仕方)が見直される予定です(詳しくは後述)。

「基本情報技術者試験=プログラミングやコンピュータの試験」と思われがちですが、科目Aでは会計や法務、プロジェクト管理といった、一見ITとは関係が薄そうな分野も出題されます。IT系の知識に自信がある人ほど、マネジメント系・ストラテジ系の対策が手薄にならないよう注意しましょう。

基本情報技術者試験を取得するメリット

  • IT全般の体系的な知識が身につく: プログラミングだけでなく、ネットワーク、データベース、セキュリティ、経営戦略まで幅広くカバーできます。
  • 就職・転職活動でのアピール力: IT未経験者や新卒エンジニアが「基礎学習のモチベーションと一定のスキルを持っている」証明になります。企業によっては、資格手当や報奨金の対象になっている場合もあります。
  • 上位資格へのステップアップ: 『応用情報技術者試験』や専門分野(データベース、セキュリティ等)の高度資格へ繋がる土台となります。
  • 幅広いエンジニア職のスタートラインになる: 出題範囲がプログラミング、データベース、ネットワーク、セキュリティ、開発工程まで及ぶため、プログラマー・システムエンジニア・ネットワークエンジニア・セキュリティエンジニアなど、どの職種に進んでも役立つ基礎が身につきます。学習を通じて自分の得意分野や興味のある分野を見つけやすい点もメリットです。

未経験からエンジニアを目指す方は、『未経験でもエンジニアになれる?』で転職前にとるべきステップも確認しておきましょう。IT系の資格全体の中での位置づけを知りたい方は、『オススメのIT資格』もあわせてご覧ください。

現行制度(科目A・科目B)と旧制度の違いまとめ

2023年4月の改定により、受検者の利便性と実用性を重視した試験システムへ進化しました。

比較項目旧制度(~2023年3月)現行制度(2023年4月~)
実施時期年2回(上期・下期)通年実施(好きな日時・会場を選んでCBT方式で受験)
試験構成午前試験 / 午後試験科目A試験 / 科目B試験
出題形式午前: 小問80問 / 午後: 大問5問科目A: 小問60問 / 科目B: 小問20問
言語指定C, Java, Python, 表計算などから選択擬似言語に統一(共通思考力を問う)
採点方式素点方式IRT方式(項目応答理論)

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【2027年度〜】情報処理技術者試験の制度見直しと基本情報技術者試験への影響

経済産業省・IPAは「Society 5.0時代のデジタル人材育成に関する検討会」の報告書(2025年5月公表)を踏まえ、情報処理技術者試験の試験区分体系を見直す方針を示しており、2027年度春頃から新たな試験制度へ移行する予定です。これに伴い、現行のCBT方式の試験は2026年12月28日以降に休止となります(試験会場によっては、それより前に実施を終える場合もあります)。

基本情報技術者試験はどうなる?

基本情報技術者試験は名称・試験区分ともに存続し、ITパスポート試験の上位に位置づけられる専門レベルの試験として継続されます。IPAの発表(2026年3月31日公表)によると、科目A(90分・60問)・科目B(100分・20問)の試験時間・出題数はいずれも変更されません。科目Aは出題範囲の体系(分類・整理の仕方)が再編される一方、科目Bは技術動向を踏まえた表記の変更が中心で、「試験で問う知識・技能の範囲そのものに変更はない」と説明されています。また、新制度でも全試験区分がCBT方式で実施される予定で、基本情報技術者試験はこれまでと同様に通年で実施される予定です。

新試験制度のシラバス案・サンプル問題は、試験区分ごとに準備が整ったものから順次公開されています。基本情報技術者試験については、2026年9月30日に「基本情報技術者試験 シラバス案 Ver.0.1」が公開されました(新試験制度のシラバス案について)。あくまで「案」のため、今後内容が変わる可能性があります。一方、新制度の基本情報技術者試験のサンプル問題は、2026年10月8日時点でIPAのサンプル問題ページに掲載されていません。なお、科目Aの「出題範囲体系案(新旧対応表)」は2026年3月31日公表分としてこちらのPDFで確認できます。最新の公開状況はIPA公式サイトの試験制度見直しページで確認してください。

試験区分全体の再編ポイント

  • 「データマネジメント試験(仮称)」の新設(基礎レベル): AI活用に必要なデータ整備・管理スキルを評価する試験区分
  • 「プロフェッショナルデジタルスキル試験(仮称)」の新設(専門レベル): 現行の応用情報技術者試験・高度試験を、「マネジメント」「データ・AI」「システム」の3つの試験区分に再編
  • ITパスポート試験の出題分野再編: 「ビジネス」「テクノロジ」「セキュリティ・倫理」の3分野に整理

詳細な制度設計は検討中の段階であり、今後内容が変更される可能性もあります。受験を検討している方は、IPA公式サイトの「情報処理技術者試験及び情報処理安全確保支援士試験の見直しの検討状況について」で最新の発表を確認しましょう。

【最新】基本情報技術者試験の難易度と合格率

基本情報技術者試験は、情報処理技術者試験の4段階のレベルのうち「レベル2」に位置づけられています。入門レベル(レベル1)のITパスポート試験より一段上の試験で、ITを「作る」側に必要な基礎知識と、プログラムを読み解く技能が問われます。

現行制度移行後の合格率はどう変わった?

制度改定直後は月別で50%台の高水準でしたが、その後は30%台後半〜40%台で推移しており、2025年度の年間合格率は38.3%でした。

年度応募者数受験者数合格者数合格率
2023年度(令和5年度)140,774人121,611人57,278人47.1%
2024年度(令和6年度)157,259人133,732人54,501人40.8%
2025年度(令和7年度)172,217人147,186人56,370人38.3%
2026年度(令和8年度)※4〜8月65,302人55,282人21,654人39.2%

出典:IPAによる統計情報(推移表・2026年8月受験分まで)※合格率=合格者数÷受験者数

基本情報技術者試験の合格率の推移(2023年度47.1%、2024年度40.8%、2025年度38.3%、2026年度4〜8月39.2%)

応募者数は年々増えており、2025年度は17万人を超えました。旧制度の合格率が「20%〜30%程度」だったことと比べると、一見「難易度が下がった」ように見えます。しかし、これは以下のような要因が大きく関係しています。

  1. 長文読解(大問)がなくなり小問形式になったこと
  2. 通年受験が可能になり、万全の準備で臨めるようになったこと
  3. CBT方式により、何度でも再挑戦しやすくなったこと

難易度が劇的に低くなったわけではなく、「実力がある人が正当に合格しやすい環境が整った」と言えます。受験者の6割前後は不合格になっている点を踏まえ、計画的に対策しましょう。

IRT方式とは?配点の仕組みをわかりやすく解説

現行制度で採用されている「IRT(項目応答理論)方式」は、CBT方式で受験者ごとに異なる問題が出題される中でも、公平に実力を測るための採点方法です。問題ごとにあらかじめ点数が決まっている素点方式とは異なり、他の受験者の正答状況(問題の難易度)に応じて、1問ごとの配点が変動する仕組みになっています。

  • 多くの受験者が正解する(易しい)問題: 配点は低め
  • 多くの受験者が誤答する(難しい)問題: 配点は高め

そのため、素点方式のように「1問○点」と単純計算はできません。試験終了直後には、画面に評価点(スコア)が表示されます。「何問正解したか」よりも「どれだけ正答率の低い(難しい)問題を正解できたか」が得点に影響する点を意識して学習を進めましょう。

合格に必要な勉強時間の目安

合格に必要な勉強時間の目安は、受検者のバックグラウンドによって異なります。

  • 完全初学者(非IT系・未経験): 100〜150時間程度(1日2時間の学習で約2〜3ヶ月)
  • IT学習経験者・実務経験者: 40〜60時間程度(約1ヶ月)

特に初学者の場合、学習時間の約6〜7割を「科目B(特にアルゴリズム)」に割く計画を立てるのが合格への近道です。たとえば3ヶ月で合格を目指す場合は、次のような進め方が一例です。

期間科目A科目B
1ヶ月目参考書を1周して全体像をつかむ擬似言語の読み方(変数・条件分岐・繰返し)に慣れる
2ヶ月目過去問演習を開始し、苦手分野を参考書で復習基本アルゴリズム(探索・整列・スタック・キュー)をトレースで理解
3ヶ月目過去問を繰り返し、正答率を安定させる公開問題・サンプル問題を本番と同じ100分で解き、時間配分を確認

【難所】科目B(アルゴリズム・擬似言語)の攻略・対策法

現行制度になり、多くの受検者が苦戦するのが「科目B試験」です。科目Aと比べてテクノロジ色が非常に強く、特に「アルゴリズムとプログラミング」分野は徹底した準備が必要です。

科目Bの出題傾向と構成

  • アルゴリズムとプログラミング: 16問(全体の8割)
  • 情報セキュリティ: 4問(全体の2割)
  • 試験時間: 100分(1問あたり約5分で解くスピード感が必要)

科目Bは1問ごとの問題文が長く、プログラムを読み解く時間もかかります。ただし、問われるのは変数・配列・条件分岐・繰返しといったプログラミングの基本的な要素や、定番のアルゴリズムが中心です。プログラミング経験がない方でも、基礎から順番に対策すれば十分に得点できます。アルゴリズムの基本は『アルゴリズムとは?』でも解説しています。

擬似言語をマスターする「トレース」勉強法

科目Bでは特定の言語(PythonやJavaなど)ではなく、試験専用の「擬似言語」が出題されます。知識の暗記だけでは通用せず、「処理の流れを追う力(トレース力)」が問われます。

  1. 変数の変化をノートに書き出す(手トレース): 頭の中だけで計算せず、ループ処理(whileやfor)や条件分岐(if)の段階ごとに、変数の中に何の数字が入っているかメモしながら解く癖をつけましょう。
  2. 基本アルゴリズムのパターンを頭に入れる: 「配列の探索(線形探索・二分探索)」「整列(バブルソート・選択ソート)」「データ構造(スタック・キュー)」などの典型的なパターンはあらかじめ理解しておきます。
  3. 実際のコードを書いて動かしてみる: 文字の追跡だけで理解しづらい場合は、PythonやJavaScriptなどのプログラミング言語を使って簡単な処理を動かしてみることで、アルゴリズムの思考力が格段に向上します。

たとえば、1から3までの数を順番に足していく次のような擬似言語のプログラムがあるとします。

整数型: total ← 0
整数型: i
for (i を 1 から 3 まで 1 ずつ増やす)
  total ← total + i
endfor

このプログラムをトレースするときは、繰返しの1回ごとに変数の値を表に書き出します。

繰返しi の値total の値(処理後)
1回目10 + 1 = 1
2回目21 + 2 = 3
3回目33 + 3 = 6

最終的に total は6になります。本番の問題はもっと長くなりますが、「変数ごとに列を作り、1行ずつ値を更新する」という手順は同じです。この表をメモ用紙に素早く書けるようになると、穴埋め問題でも選択肢を当てはめて検証しやすくなります。

💡 独学でのアルゴリズム習得に不安がある方へ 「擬似言語の読み方がどうしてもわからない」「プログラミングの基礎から実践的に学びたい」という方は、現役エンジニアから直接指導を受けられるプログラミングスクールや講座の活用もおすすめです。

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セキュリティ問題(4問)で確実に満点を狙うコツ

科目Bの全20問のうち、4問出題される「情報セキュリティ」は比較的得点しやすい傾向にあります。 マルウェアの種類、アクセス制御、暗号化技術などの標準的なセキュリティ用語と概念を把握し、この4問で確実に満点を取って得点ベースを底上げしましょう。セキュリティ分野をさらに深く学びたい方は、『情報セキュリティマネジメント試験』の対策も参考になります。

科目A(知識問題)の短期間合格ロードマップ

科目A試験(旧午前試験)は、60問の四肢択一式で知識量が問われます。

過去問演習を中心に学習すべき理由

科目Aの攻略法は、「参考書で全体像を素早く把握+Webでの過去問演習」に尽きます。

  • Webサイト「基本情報技術者試験 過去問道場」などを徹底活用する
  • スキマ時間にスマホで1日20〜30問解く
  • 間違えた問題の解説を読んで知識を補強する

科目Aは過去に出題された問題と似たテーマ・文脈の問題が多く再出題されるため、過去問演習を何周も繰り返すことが最も効率的な対策です。

また、分野ごとに解き方の特徴が異なる点も押さえておきましょう。テクノロジ系には2進数・16進数の変換などの計算問題が含まれる一方、マネジメント系・ストラテジ系は用語の意味を問う問題が中心で、計算が不要な問題も多くあります。初学者は、用語を覚えれば得点しやすいマネジメント系・ストラテジ系を早めに得点源にし、計算問題は基礎から少しずつ慣れていくと効率的です。計算問題の基礎は『2進数とは?』『16進数とは?』で確認できます。

参考書・問題集の選び方(2027年度新制度の移行期の注意点)

参考書や問題集は、知名度や評判だけでなく、次のポイントで選ぶと失敗しにくくなります。

  1. 受験する時期の制度・シラバスに対応しているか: 2026年12月までに受験するなら、現行シラバス(Ver.9系)と科目A・科目B形式に対応した版を選びます。午前・午後試験の時代(2023年3月以前)の古い本は、科目Bの擬似言語に対応していないため避けましょう。
  2. 科目Bの擬似言語の解説が充実しているか: 初学者がつまずきやすいのは科目Bです。擬似言語の文法や、トレースの手順を図や表で丁寧に説明している本を選ぶと、独学でも理解しやすくなります。
  3. 自分に合った形式か: まったくの初心者は図解やイラストの多い入門書、ある程度の知識がある人は過去問の解説が詳しい問題集、と自分のレベルに合わせて選びます。参考書は1冊に絞り、繰り返し読むのが効率的です。

2027年度の新制度でも試験時間・出題数は変わらない予定ですが、科目Aの出題範囲の体系は再整理されます。2027年以降に受験する場合は、新シラバス(2026年10月時点では「シラバス案 Ver.0.1」)に対応した改訂版が出ているかを確認してから購入しましょう。

シラバスVer.9系で追加されたAI・DX関連の頻出キーワード

2024年10月試験から適用されたシラバスVer.9.0では、DX推進に必要な知識として「AI(生成AIを含む)利活用」「データ利活用」などの分野が強化されました(2026年10月時点の最新版はVer.9.2で、法改正に伴い「下請法」が「中小受託取引適正化法」に置き換えられています)。過去問だけでは対応しきれない新出用語もあるため、以下のようなキーワードは意味を押さえておきましょう。

  • 生成AI・LLM(大規模言語モデル): 文章や画像などを新たに生成するAI技術とその基盤モデル
  • プロンプトエンジニアリング: 生成AIから望む出力を得るための指示文(プロンプト)の設計手法
  • ハルシネーション: 生成AIが事実に基づかない誤った情報をもっともらしく出力してしまう現象
  • RAG(検索拡張生成): 外部データベースの検索結果を組み合わせて生成AIの回答精度を高める技術
  • IaC(Infrastructure as Code)・DevOps: インフラ構成をコードで管理し、開発と運用を一体的に進める考え方

科目Aでは複雑な数式やアルゴリズムの実装ではなく「用語の意味・特徴」が問われる傾向にあるため、過去問演習と並行してこうした新出キーワードを一問一答形式で押さえておくと、効率よく得点源にできます。最新のシラバスはIPAの試験要綱・シラバスのページで確認できます。

「科目A免除制度」を活用すべき人の特徴

IPAが認めた認定講座(目的に応じた研修など)を受講して修了試験に合格すると、本試験での「科目A試験」が1年間免除されます。

  • 一発で確実に合格したい人
  • 科目Bのアルゴリズム対策だけに集中したい人 学習期間に余裕がある方は、この免除制度の利用を検討するのも有効な戦略です。

サンプル問題

試験内容の変更に伴い、サンプル問題が公開されています。内容を確認しておきましょう。なお、以下は現行制度(2023年4月〜)のサンプル問題です。

▼サンプル問題(2022年4月25日公開)

基本情報技術者試験 科目B サンプル問題・解答例(6問)

▼サンプル問題(2022年12月26日公開)

基本情報技術者試験 科目A サンプル問題(60問)

基本情報技術者試験 科目A サンプル問題(60問)解答例

基本情報技術者試験 科目B サンプル問題(20問)

基本情報技術者試験 科目B サンプル問題(20問)解答例

公開問題

CBT方式の試験問題は原則非公開ですが、IPAから一部の問題が「公開問題」として公表されています。本番に近い形式で力試しができるため、仕上げの演習に活用しましょう。

▼公開問題(2026年7月1日公開)

令和8年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題(60問)

令和8年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題(60問)解答例

令和8年度 基本情報技術者試験 科目B 公開問題(20問)

令和8年度 基本情報技術者試験 科目B 公開問題(20問)解答例

申込に関するQ&A

受験の申込方法は?

①マイページアカウントの作成
基本情報技術者試験の受験者ポータルサイトで利用者ID(マイページアカウント)を作成
②マイページにログインする
マイページアカウント作成後はこちらで手続きを行います。
③受験申込
試験区分を選択し、試験の日付・会場・時間を選んで、郵便物の送付先住所を入力します。支払い手続きまで済ませ、受験日時と会場が確定すると予約完了です。

※インターネット受付のみ

受験料・支払方法は?

受験料:7,500円(税込)
支払い方法:クレジットカード/Pay-easy(銀行ATM / コンビニ支払)/バウチャーチケット

※バウチャーチケットの新規購入申込は2026年7月31日で一時停止されています(購入済みのバウチャーは有効期限内であれば受験申込に利用できます)。

試験会場はどこ?

全国のCBTテストセンターで実施されます。申込時に受験日時と試験会場を選択します。

身体の不自由等によりCBT方式で受験できない方は、筆記による特別措置試験を年2回受験できます(申込みには証明書類の申請が必要です)。令和8年度は前期試験が2026年11月14日、後期試験が2027年3月20日に実施予定です。詳しくはIPAの案内ページをご確認ください。

受験可能日時は?

試験会場によって前後しますが、最大で以下の時間内で実施されています。
試験開始時刻~試験終了時刻:09:00~21:00

各試験会場の試験日時については、申込時に確認する必要があります。

申し込み後の変更(受験日時・受験会場)はいつまでできる?

申込内容の変更は試験日の3日前まで可能です。
(例:試験日が9月10日の場合は9月7日)

何日後まで試験の変更日を指定できる?

支払い方法によって異なります。
・クレジットカード/コンビニエンスストア/Pay-easyの場合
⇒初回の申込日から1年後(同じ日付)までです。
・バウチャーの場合
⇒バウチャーの有効期限までです。
※ただし、2026年10月時点では試験休止に伴い、いずれの場合も最長で2026年12月27日までの試験開催日となります。

免除制度に関するQ&A

現行制度でも免除制度は使えるの?

以前の「午前試験免除制度」は、「科目A試験免除制度」として現行制度でも継続されており、免除期間や制度内容に大きな変更はありません。既存の講座認定・修了試験合格も引き続き有効です。なお、IPAの発表(2026年3月31日公表)によると、2027年度の新試験制度においても科目A試験免除制度は変更を予定していないとされています。

免除試験は本試験と同じ?

免除試験は、冬期(12月/1月)と、夏期(6月/7月)に行われます。本試験の科目A分野と同じく、90分60問の4肢択一問題となっていますが、本試験とは異なり、マークシート式の筆記試験となっています。また、合格基準も6割と本試験と同じですが、IRT方式ではなく、素点方式となっています。

試験免除制度

申し込んだけどやっぱり免除制度を利用したい…変更できる?

残念ながら申込後の変更はできません。キャンセル・返金ができず、受験日程と受験会場の変更のみ変更可能です。

×「 科目A・科目B」→「科目A免除(修了認定者)」

×「科目A免除(修了認定者)」→「 科目A・科目B」

受験日当日に関するQ&A

試験当日の持ち物は?

持参物は忘れないようにしましょう。
・顔写真付き身分証明書
・各種証明書※利用する場合

試験中に使うメモ用紙とボールペンは会場で用意されます。携帯電話や上着などの手荷物は、指定のロッカーに預けて試験室に入ります。

試験会場へ入場時間は?

試験会場は試験開始時刻の30分前に開場し、受付が始まります。集合時刻は試験開始時刻の15分前です。
試験開始時刻から80分以内の遅刻であれば入室できますが、遅れた分だけ試験時間は短くなります(終了時刻の繰り下げはありません)。80分を超えて遅れた場合は受験できず、受験手数料も返還されません。

休憩時間は?

科目A試験と科目B試験は同日受験となっており、両試験の間に最長10分間の休憩時間が設けられています。休憩開始前に科目A用のメモ用紙は回収され、科目B開始前に新しいメモ用紙が配られます。10分が経過すると科目B試験は自動で始まるため、試験室の外で休憩する場合は早めに戻りましょう。

試験後に関するQ&A

何点取れたかはいつわかる?

試験終了後、画面に評価点が表示されます。また、試験終了後2~3時間後にマイページから確認できます。
なお、出題された問題に関しては非公開となっていて見れません。

合否はいつわかる?

合格発表は受験月の翌月中旬〜下旬頃になります(例:2026年9月受験分は10月21日、10月受験分は11月20日に発表予定)。合格者の受験番号がIPA公式サイトで発表されます。また、IPAのマイページからでも確認できます。

合格者には、経済産業大臣から「情報処理技術者試験合格証書」が交付されます。詳しい発送時期は、同じくIPA公式サイトで掲載されます。

リテイクポリシーに関するQ&A

試験に落ちた…次の申込ができる日時は?

前回受験申込をした試験の終了時刻を過ぎると次回の申込が可能になります。
※システムの都合上、試験終了後数時間~1日程度かかる場合があります。

鉄は熱いうちに…受験から何日で次再受験できる?

前回の受験日の翌日から起算して30日を超えた日以降を受験日として指定できます。
※前回の試験を受験せずに欠席した場合はこの再受験規定(リテイクポリシー)は適用されません。

基本情報技術者試験に関するよくある質問

文系・IT未経験でも合格できる?

合格できます。受験資格はなく、科目Bで問われるのもプログラミングの基本的な要素や定番のアルゴリズムが中心です。ただし、未経験者は勉強時間が100〜150時間程度必要になるのが目安のため、科目Bの擬似言語対策に早めに着手しましょう。

ITパスポート試験とどちらから受けるべき?

エンジニアを目指していて学習時間を確保できるなら、最初から基本情報技術者試験に挑戦して問題ありません。ITパスポート試験はITを「利用する」側の入門レベル(レベル1)、基本情報技術者試験はITを「作る」側の基礎レベル(レベル2)です。IT用語にまったく触れたことがなく不安な方は、ITパスポート試験から始めてステップアップする方法もあります。

科目Aだけ合格基準を満たした場合はどうなる?

不合格です。基本情報技術者試験は、同日に受験する科目A・科目Bの両方で600点以上を取って、はじめて合格となります。科目Aの得点を次回に持ち越すこともできません。科目Aを確実に免除したい場合は、前述の「科目A試験免除制度」の活用を検討しましょう。

2027年度の新制度を待ってから受験したほうがいい?

学習が進んでいるなら、待つ必要はありません。IPAの発表では、新制度でも基本情報技術者試験の試験時間・出題数は変わらず、出題範囲の見直しも「表記の変更等」で知識・技能の範囲そのものは変わらないとされています。ただし現行方式の試験は2026年12月28日以降に休止するため、年内の受験を考えている方は早めに予約しましょう。

応用情報技術者試験との違いは?

応用情報技術者試験は基本情報技術者試験の上位に位置する「レベル3」の試験で、より高度な知識と応用力が問われます。基本情報技術者試験に合格した後のステップアップ先として目指す方が多い試験です。詳しくは『応用情報技術者試験とは?』で解説しています。

まとめ

基本情報技術者試験は、ITエンジニアにとってまず取得しておきたい資格です。出題範囲は広く決して簡単な試験ではありませんが、取得すればIT知識の基礎が身につくだけでなく、就職・転職などさまざまな場面でメリットが得られるでしょう。

通年でのCBT受験が可能になり、自分の都合に合わせて受けやすくなった一方、出題形式や採点方式など制度の変更点も多いため、最新情報を踏まえた対策が欠かせません。2027年度には新たな試験制度への移行も控えているため、公式サイトで最新情報を確認しながら、計画的に合格を目指しましょう!

独学に不安がある方はプログラミングスクールも選択肢

書籍やインターネットで学習する方法があります。昨今では、YouTubeなどの動画サイトやQAサイトなども充実していて多くの情報が手に入ります。
そして、より効率的に知識・スキルを習得するには、知識をつけながら実際に本番を意識して模擬試験や過去問を受けるなど、インプットとアウトプットを繰り返していくことが重要です。独学でも突破不可能な試験ではありません。

ただ、基本情報技術者試験に限らず、IT知識・スキルを身につける際、どうしても課題にぶつかってしまうことはありますよね。特に独学だと、わからない部分をプロに質問できる機会を確保しにくく、モチベーションが続きにくいという側面があります。独学でモチベーションを維持する自信がない人にはプログラミングスクールという手もあります。費用は掛かりますが、その分スキルを身につけやすいです。しっかりと知識・スキルを習得して実践に活かしたいという人はプログラミングスクールがおすすめです。

プログラミングスクールならテックマニアがおすすめ!

ITスキル需要の高まりとともにプログラミングスクールも増えました。しかし、どのスクールに通うべきか迷ってしまう人もいるでしょう。そんな方にはテックマニアをおすすめします!これまで多くのITエンジニアを育成・輩出してきたテックマニアでもプログラミングスクールを開講しています。

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