ご自身でブログや Webページの開設を検討されている方のなかには WordPress がなにかご存じの方もいるのではないでしょうか?
WordPress は Webページを作成する際に用いられる便利なツールです。
本記事では、WordPress について基礎から詳しく解説します。
WordPressとは?
WordPress は CMS (コンテンツマネジメントシステム) の一つで Webページ作成スキルのない人でも簡単にWebページを運営できるツールです。
WordPressを使用することでHTML や CSS、JavaScriptなどのプログラミングスキルがなくても Webページを作成できます。また、Webページのデザインに関するデータをまとめた「テーマ」を併用することでデザイン性の高い Webページを簡単に作れます。
CMSとは?
CMS とは Webページのコンテンツを構成するテキストや画像、レイアウト (テンプレート)、デザインなどを保存・管理するソフトウェアシステムのことです。
CMS を使用することで、Webに関する専門知識やプログラミングスキルがない人でも簡単にWebページを作成、管理、運営ができます。
WordPressは世界的にシェアが高い
WordPress は世界的にシェアの高い CMS です。W3Techsns の「Usage statistics of content management system」のデータによれば 2022年 9月 6日現在での全 Webページの 43%が WordPress を利用しており、CMS のシェア率でいうと46.2%となっています。ちなみにシェア率で2位は 6.2%と大差をつけています。
WordPress は個人での利用はもちろんのこと、企業からの人気も高いため、圧倒的なシェアを誇っています。
また、無料で利用できることもシェア率の高さを助長しています。
WordPressでできること
WordPress には手軽にブログサイトが作れる「.com」というサービスと本格的な Webサイトの運営ができる「.org」の 2種類があります。WordPress を利用することで Webページを作成できますが、Webページといっても、個人や企業の公式ページ、ECサイトなど、さまざまあります。本来 Webページを作成する場合、HTML や CSS、JavaScript、PHP などといった Web開発言語を勉強する必要がありますが、WordPress を利用すればワードに文章を書いたり写真を挿入したりする感覚で、直感的に Webページを作成できます。
Webページ制作において非常に凡庸性の高い WordPress ですが、具体的には次のようなことができます。
簡単にWebページを作れる
プログラミングに関する知識がなくても WordPress を利用することで簡単に Webページを作ることができます。定型的なレイアウトを作ることもできるため、複数人で Webページを運用する場合でも、誰が作業したとしてもデザインが統一された Webページを作成することができます。
テンプレートでデザイン性の高いWebページを作成できる
WordPress には「テーマテンプレート」というものがあり、デザイン性の高い Webページが作成できます。
自由自在なカスタマイズができる
デザイン面や機能追加のカスタマイズが自由にできます。既存のものに変更を加える程度なので比較的簡単にカスタマイズできます。
プラグインを拡張して機能を拡張できる
プラグインを利用することで Webページに便利な機能を追加することができます。運営していくなかで、必要になったタイミングで適宜追加できます。
複数の管理者でWebページを運営できる
コーポレートサイトなどは複数人で運営することも多いでしょう。担当者ごとにアカウント権限を発行できます。
管理者 | 最上位の権限で、すべての機能を利用できる |
投稿者 | 新規記事の投稿や編集、公開まで可能だが、他人の記事を削除することはできない |
寄稿者 | 投稿の下書きは可能だが、公開はできない |
SEO対策が自動で行われる
Webページにアクセスしてもらうには SEO対策が欠かせません。しかし、SEO対策には考慮する要素が非常に多く、SEO を最適化するには難易度が高いです。しかし、WordPress には SEO対策に関するプラグインもあるので、これを利用すれば簡単な設定で最低限の SEO対策を自動化してくれます。
自動でアップデートされる
検索対策やトレンド対策の変化に伴い、WordPress は頻繁にアップデートされています。自動アップデートにより常に最新のソフトが利用できます。
WordPressを使用するメリット
WordPress を利用することでプログラミングスキルがなくてもWebページを作成できます。通常、Webページを作成するには HTML や CSS、JavaScript、PHP といった Web開発に用いるプログラミング言語を身につけえる必要があります。その点、WordPress であればプログラミングスキルがなくても簡単な設定をカスタマイズするだけで Webページが作れます。
また、WordPress上で機能を追加できる「プラグイン」やデザイン関連のデータをまとめた「テーマ」を使用することでデザインや機能をカスタマイズすることもできます。
5,5000 を超えるプラグインには、お問い合わせフォームやカート機能、SEO対策、セキュリティ強化機能などもあり、必要に応じて機能を拡張できます。WordPress は人気で非常に高く、広く普及しているだけあって、プラグインやデザインテンプレート (テーマ) も豊富にあります。また、直感的な操作ができるので、初心者の方でも安心して使えるでしょう。
Webページ作成時に必要な環境
WordPress 自体の利用は無料ですが、WordPress で Webページを運営するには、独自ドメインやサーバ、テーマやプラグインなどといった環境が必要です。
1つずつ説明していきます。
独自ドメイン
独自ドメインとは、簡単に言うと Webページの Web上での住所のようなものです。なかには無料のものもありますが、ほとんどのものは年間で 1000~ 4000円程度の費用がかかります。
サーバ
Webページに関するデータを管理するのにレンタルサーバや仮想サーバが必要です。24時間安定的に稼働するものを選びましょう。レンタルサーバの相場は機能や容量によって異なりますが、だいたい月 1000~4000円かかります。
テーマやプラグイン
テーマやプラグインを組み合わせることで高いデザイン性や機能性を備えた Webページを作成できます。
テーマは無料の範囲でもデザイン性や機能性の高いものはたくさんありますが、より本格的な Webページを作成するには有料のものがおすすめです。
プラグインは機能性をカスタマイズできますが、無料で利用できるものと有料のものがあります。
WordPressと相性の良いプログラミング言語
WordPress と相性の良いプログラミング言語は HTML、CSS、JavaScript、PHP の 4つです。
HTML や CSS は Webページの構成やデザインに関する言語です。WordPress でテーマを利用する場合は扱えなくても問題ありませんが、無料のものはデザインがシンプルなのでこだわりたい場合は HTML や CSS が扱えると便利です。
JavaScript や PHP はデータベースとのやりとりをする言語でスライド機能や広告表示などをカスタマイズすることもできます。
WordPress はプログラミングスキル不要で Webページを作成できるツールですが、プログラミングを学んだ方が自由度は上がるでしょう。
WordPressで作れるもの
コーポレートサイト
日本の企業の 3割以上が WordPress を利用して公式サイトを運用しています。WordPress を利用することで Webページの管理や運営の手間が軽減できます。
ブログ
テキストや画像を使用した Webページの作成が簡単に行える WordPress は個人ブログとの相性がいいです。
ECサイト
WordPress のプラグインで機能拡張することでスムーズに Webページを構築できます。また、外部ツールと連携させて ECサイトを作るという方法もあり、メンテナンスの際にカスタマイズの自由度が上がります。