初心者向け|3分で分かるLinux|特徴やできることをわかりやすく解説

  • 2023.08.02
       
初心者向け|Linuxとは?特徴やできることをわかりやすく解説

Linuxとは?

Linux は簡単に言うと、Mac や Windows などと同様に OS の一種です。
Linux はフィンランド出身のプログラマ、リーナス・トーバルズ氏によって開発されたオープンソースのOS であり、1991年に最初のバージョンが公開されました。
オープンソースは世界中に公開されている無料のソースコードのことで、無料で誰でも入手でき、中身を書き換えられるということです。
また、再配布も可能なため、公開後から現在まで、世界中のエンジニアたちがボランティアとして発展させ、当初はパソコンでのみ用いられる OS でしたが、いまではサーバやスーパーコンピュータ、携帯電話やテレビなどといった組み込みシステムなど、多様なシステムで使用されたり、様々な分野で一気に広がりを見せ、分野によっては主力 OS が Linux となっているものも増えたりと、有用なツールといえます。
OS や Webアプリを開発したい方や組み込み系のエンジニア、データベース関係のITサービス従事者の人におすすめです。

OS(オペレーティングシステム)とは?

コンピュータを使う際の土台になるもので、パソコンやスマートフォンを立ち上げるのに必要不可欠です。
現在使っている携帯電話やパソコンを立ち上げるとデスクトップのアイコンやアプリが出てきますが、このような機能を担っているのが OS なのです。
またコンピューターのすべてのハードウェアを管理しており、キーボードやマウスから得た情報を Word や電卓といったソフトウェアに渡す役割も担っています。
OS といえば Microsoft社が出している Windows や Apple社の macOS が有名ですね。
OS がないパソコンや携帯はただの箱であり、そこに OS があってこそ初めて機能するのです。

また、Webアプリを公開する際に必要となる Webサーバを作る際にも利用されます。

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Linuxの特徴

無料で利用できる

先ほども説明しましたが、Linux はオープンソースの OS になりますので誰でも無料で利用できます。
Windows は Microsoft社、macOS は Apple社が開発・販売しているのに対して、Linux は世界中のエンジニアがボランティアで開発しているため、ソースコードは完全に公開され、誰でも無料で使用できます。

Windows や macOS がインストールされている PC にインストールすることも可能です。

パソコンのスペックに左右されない

Linux は非常にシンプルな OS ですので、不要な機能がほとんどありません。Windows や macOS に対しては不十分な低スペックのパソコンであったとしても、Linux はコマンド画面があれば操作可能なのでたいていの場合動きます。

カスタマイズ性が高い

オープンソースであるため、コードの改変が可能です。
シンプルで不要な機能のない無料のオープンソースだからこそ自分の欲しい機能だけを抽出した独自のコンピューターを作ることができます。

種類が豊富

Linuxには、ディストリビューションが多くあります。

ディストリビューションとは、Linuxを使うのに必要なアプリ(ソフトウェア)や機能を1つのパッケージとしてまとめたものです。Linuxには、このディストリビューションが豊富にあるので、有料でもいいから動作が安定してほしいのであれば、「RHEL」、マウスでも操作がしたいのであれば「Ubuntu」といったように用途によって使い分けることもできます。

ディストリビューションは大きく分けると商用ディストリビューションとして有名なRedHat系、Ubuntuなどのパッケージ管理の点で評価が高いDebian系、シンプルさが特徴で安定性、セキュリティ体制、速度で評価が高いSlackware系の 3つに分類されます。

このように有用なツールであるLinuxですがトラブル時は自己解決する必要があることや、他OSで使えるソフトウェアが使えないこと、周辺機器が正常に作動しないことがあるなどの欠点もあります。

CUI操作を基本としている

CUI 操作とはキーボードだけで操作を行うことを指します。慣れてしまえば、操作が速くなりますが、Linuxを使いこなすには基本的にコマンドを覚える必要があります。

Linuxでできること

Linux は現在、主にサーバやシステム開発に用いられています。
例えば家電などに搭載されるシステムの開発や企業の基幹システムの開発、他にもインフラエンジニアにおいても使用されています。
ここからはさらに詳しくできることを解説していきます。

サーバ構築

最も多く利用されているのがサーバ構築です。
自由にカスタマイズでき、必要な分だけサーバを構築できます。
本来、サービスの速度や安全性を維持するには多くのサーバーが必要となり、その分のコストも発生します。しかし、Linux ならば、コストを大幅に抑えてサーバを立てられます。そのため、多くのサーバを構築する必要のある企業でよく使われます。

新たなOSの開発

Linux をベースに開発すれば新たに OS を作ることも可能です。
代表的なところで言うとスマホOS の Android も Linux がもとになる OS です。
無料で公開されており、スタートから構築するよりも手軽に新しい OS が作成できます。

安全性の高いサーバとして活用する

Linux は無料公開されており、そのオープンソースを利用してカスタマイズできますが、管理は厳しく行われています。
常に厳重に守られながら最新版へのアップデートが行われていますので、安全性は高いです。
安全性の高さも Linux がここまで使われている理由の一つです。

未経験者の経験用ツールとして活用する

昔のパソコン等にも Linux を入れ再度活用することができます。
また Linux によってアプリやシステムの開発、OS の開発、組み込みシステムの開発もできます。
それに対してコストをあまり払うことがなくできますので、未経験者の練習用ツールとしてはとても適していると言えます。
もし何か問題が発生してもリセットしてやり直すことが可能です。
様々な現場でも現在 Linux は使われているので、是非自分自身でも勉強のため使ってみてはいかがでしょうか。

最後に

このような有用なオープンソースの OS は他を探してもなかなかありません。
多くの企業が使うのも頷けます。
また無償のディストリビューションも多く存在しており、使用価値は今後も高まっていくことでしょう。
トラブル時や他 OS で使用できるソフトウェアが使えないという点だけ考慮すれば Linux をうまく活用していけるでしょう。

     

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