【初心者向け】jQueryとは?メリット・デメリット、できること、将来性を解説

  • 2022.07.14
       
【初心者向け】jQueryとは?メリット・デメリット、できること、将来性を解説

Webサイトを制作する際、jQuery を使えば、簡単な設定をするだけでさまざまな機能も簡単に追加できるため、作業効率を上げられるだけでなく質も向上させられるなど、Webサイト制作で欠かせない存在です。

jQueryとは?

jQuery は、2006年にリリースされた「JavaScriptのライブラリ」の一つです。
jQuery はプログラミング言語「JavaScript」で作られており、JavaScriptを短くシンプルに記述できるため、よくWebアプリ開発やWebサイト制作などで用いられる便利なツールです。
実際、jQuery の登場によって、効率的なフロントエンド開発が可能になったため、初心者でも扱いやすくなるなど、Web業界の発展に最も貢献したライブラリといわれています。

JavaScriptライブラリとは?
jQuery について「JavaScriptのライブラリ」と紹介しましたが、JavaScript は Webページに動きを付けるためのプログラミング言語です。
ユーザの動作に応じてレイアウトの変更などを実行しますが、ブラウザによって表示方法も微妙に変わってしまうため、JavaScript の記述方法も変えなくてはならないという互換性の問題があり、ついついコードが複雑化してしまいがちです。
そういった問題を解決するために JavaScript用のライブラリが多く開発されてきました。
この「ライブラリ」とは、あらかじめ必要性の高いプログラムをまとめたファイルのことで、プログラムを一から記述する手間が省けます。
なかでも、jQuery は昔からある有用なライブラリとして、数多くの webサイトや webアプリで使用されています。

jQueryのメリット/デメリット

<メリット>

コードを簡略化できる
Webサイトに動きを付けるのに JavaScript だけで記述しようとするとコードが膨大になってしまい、Webサイトの容量が増えることで表示速度にも影響が出てしまいます。その点、jQuery のライブラリには HTML(Web上の画面を作成する言語)や CSS(Web画面のデザインを指定する言語)を操作するためのコードが多く備わっているため、短いコードで簡単に操作可能です。JavaScript では 10行程度必要なコードも 2~3行で済むなど、全体的にすっきりさせられます。
コード量が減らせることで開発効率が上がります。また、それだけでなく、コードがすっきりすることで、可読性が上がり、エラーコードを見つけやすくなる、追加実装を簡単に行えるというメリットもあります。

どんなブラウザでも使える
ブラウザといっても、Internet Explorer、Google Chrome、Safari、Firefox、Edgeなど、多くの種類があります。
そして、ブラウザに搭載されたエンジンで実行されますが、ブラウザごとに実装されているエンジンが異なるため、同じ JavaScript のコードを実行しても画面の動きが微妙に異なり、場合によっては実行できなかったり、思ったように動作しないということがありました。
これだとブラウザごとに対応可能かテストし、コードの書き換えを行わなければいけないため Web関係者を悩ませていました。
しかし、jQuery はどのブラウザでも同じ動きになるようブラウザごとの差異を自動的に吸収してくれるので、開発時にブラウザの違いを意識する必要がなくなります。

豊富なプラグインで拡張できる
プラグインとは、アプリケーションソフトにおいて、機能を拡張するために追加するプログラムのことです。プラグインがあれば、プログラムを一から書く必要がなく、jQuery だけでは作るのが難しい機能を実装しやすくなります。
jQuery は拡張性が高く、Webサイトを効率的に作るためのプラグインが豊富で、さらに、独自の機能を搭載したプラグインを自作することもできるため、簡単かつ効率的に質の高い Webサイトを作れます。
公式サイトでは 2,000を超える jQueryプラグインが公開されており、簡単に見た目の調整や高度な機能の追加ができます。

学習難易度が低い
jQuery は簡単でシンプルなコードで記述できるため、初心者向けだといえます。
また、書籍や Web上に情報が多く乗っているため、わからないことが出てきても解決しやすいでしょう。

Ajax処理が手軽に使える
Ajax(エイジャックス)とは、JavaScript で非同期通信を行う手法で、画面に表示されている HTMLページとは無関係に、裏方の JavaScript のみでサーバ通信を行える技術です。
Ajax 登場以前は、サーバにデータを送信し、サーバから受け取った処理結果を Webページに反映させるには、ページを再度読み込む必要がありました。しかし Ajax処理を使えば、Webページ全体の再読み込み不要で、非同期でサーバとの通信が可能であるため無駄なページの読み込みを削減できます。このように、Ajax処理を扱えるとWebサイト開発に役立つでしょう。
身近な例でいうと、サイト全体を更新しなくてもマップの拡大/縮小、スライドできるGoogleマップがそのひとつです。また、ユーザ登録の際にIDを入力した時点で「既に使われているIDです」「使用可能IDです」と瞬時に表示されることがありますよね。これも非同期通信の仕組みによるものです。
こういったユーザビリティの向上にもつながる Ajax処理ですが、JavaScript で記述するとコードが冗長化してしまいます。しかし、jQuery を使うことで、少ない記述量で簡単に Ajax処理を実行できるのです。

<デメリット>

処理が遅くなる場合がある
コードの量によっては、jQuery よりも JavaScript で書いた方が、処理が速いこともあります。これは、jQuery で処理を実行する際、裏でさまざまな処理が行われる分、時間がかかってしまうためです。処理速度を重視する Webサイト、Webサービスを作る場合には、jQuery は不向きといえます。同じ処理でもJavaScriptと jQuery で速度が異なることを理解し、速い方を使うようにしましょう。

JavaScriptの知識が不十分になる可能性も
jQuery は、記述も簡単で気軽に実行できるので、JavaScript の内容を理解していなくても使えてしまいます。
これはメリットでもありますが、問題が発生した場合にJavaScriptが理解できていなければ修正できない可能性があります。
そういった場合に対処できるように、jQuery だけでなく JavaScript も併せて学習しておくことをおすすめします。

フレームワークと競合する可能性がある
昨今、「React.js」や「Vue.js」といったモダンな JavaScriptフレームワークの導入が増えています。しかし、それらと jQuery を併用すると、コードによっては処理が競合して、エラーが起きることがあります。
そういったフレームワークと並行して jQuery を使う場合は、問題がないかあらかじめ調べておく必要があります。

jQueryでできること/できないこと

<できること(例)>
・アニメーションやエフェクトの追加
・リアルタイムでの画面更新
・ユーザの動作に応じたCSS変更(文字色などのレイアウト変更)
・ユーザの動作に応じたテキスト変更
・Ajax機能で外部ファイルの読み込み
・デバイスの違いによるUIの差異をなくす自動最適化(レスポンシブデザイン)

<できないこと(例)>
jQueryは、処理を簡略化することで開発効率と質を向上させる目的で作られたため、JavaScript内部で行う処理には関与せず、その場合は、そのままJavaScriptでコードを書きます。
・JavaScript内のループ処理
・配列データの操作
・オブジェクト型データの操作

将来性

まず、jQuery の求人数についてみていきましょう。
総合求人サイト「Indeed」で「jQuery 勤務地:東京」で調べたところ、2022年7月12日の時点で 5,467件の求人がヒットしました。
また、同条件で JavaScript の求人数を調べたところ、47,485件の求人がありました。
「jQueryはオワコン」ともいわれていますが、jQuery を使用している企業は多くあり、この数字から見ても、身につける価値があるといえます。
JavaScript の拡張言語といわれている TypeScript も需要が伸びてきているので、「JavaScript→jQuery→TypeScript」といった順に学習していくのがおすすめです。

     

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