さまざまなプログラミング言語が横行する今日この頃。
何の言語を学べばいいんだって悩みますよね。
本記事では現役プログラマー視点で見たおすすめ言語を紹介します。
対象者
- これからプログラミングを学ぶ人
- 何の言語を学べば良いか迷っている人
所要時間
5 分ほど
結論から伝えます
結論から言うと初心者におすすめのプログラミング言語は JavaScript です!
他の言語は動作環境構築の難易度が高く、テキストエディタとブラウザさえあれば動く JavaScript は学習に最適と言えるでしょう。
具体的な言語ごとのざっくりとした違いも見ていきます。
言語ごとの違い
言語ごとの簡単な 5 段階比較表です。
数字が大きいもののほうが項目名に対して高いレベルとなります。
表の中の言語種別だけ分かりにくいので先に説明します。
- インタプリタ言語
Web サービスのほとんどが該当します。
アクセス毎に機械語に翻訳されます。 - コンパイル言語
スマホアプリや Windows のソフトウェアが該当します。
事前に機械語に翻訳して実行ファイルを作ります。
馴染み深そうなところだと exe 形式のファイル等ですね。
言語 | 言語種別 | 環境構築難度 | 学習難度 | 需要度 |
JavaScript | インタプリタ | 1 | 1 | 5 |
Ruby | インタプリタ | 4 | 2 | 3 |
PHP | インタプリタ | 3 | 2 | 4 |
Python | インタプリタ | 3 | 3 | 2 |
Java | コンパイル インタプリタ | 2 | 4 | 5 |
Go | コンパイル | 5 | 4 | 1 |
C++ | コンパイル | 3 | 5 | 2 |
C# | コンパイル | 3 | 3 | 2 |
※ 記事投稿時点での情報となること。
※ 筆者視点での意見であることをご了承ください。
JavaScriptを推奨する 4 つの理由
JavaScript を推奨する理由は 4 つあります。
- 環境構築が容易であること
- 他言語と遜色のないプログラミング機能を有する
- 環境を選ばず使えて、知識が腐らない
- 情報が豊富
・環境構築について
JavaScript の実行に必要なものは「ブラウザ」+「テキストエディタで作った html ファイル」これだけです!
例えばデスクトップに html ファイルを作成し、ブラウザで対象ファイルを読み込めばそれだけで Web サイトのコーディングが開始できます!
他の言語では専用環境を用意する必要がありますが、JavaScript は特段難しい手順もなく簡単に開始できるのが魅力ですね。
・他言語と遜色のないプログラミング機能を有する
プログラミングを始めると必ず目にするのが「オブジェクト指向」という言葉です。
オブジェクト指向とはプログラミングをするにあたって管理しやすい形にしようという世界共通の指標を指します。
そして、JavaScript はオブジェクト指向型プログラミングが可能な言語となっています。
環境構築が他言語と比べて圧倒的に簡単なのに同じレベルで学習可能なことから、オススメしたいポイントとなっています。
▼オブジェクト指向について知りたい方はこちら
オブジェクト指向とは|例えを交えて【徹底解説】
・環境を選ばず使えて、知識が腐らない
Web 開発ならバックエンドと呼ばれるサーバサイドの処理は PHP や Ruby で実装、フロントエンドと呼ばれる実際に画面を操作する部分は JavaScript で実装します。
JavaScript は基本的にバックエンド処理を経て Webページが表示された後にブラウザで実行される言語です。
そのためバックエンドで使用する言語が変化しても JavaScript は共通して使用可能であり、汎用性も高いと言えるでしょう。
・情報が豊富
JavaScript は長い歴史を持つ言語です。
様々な情報が手に入り易いのと同時に、ライブラリや Framework も豊富にあります。
よって調査にかかる時間も少なく済み、最も重要な「プログラミングの本質を勉強する時間を多く確保できる」と言えるでしょう。
他言語は初学に向かないのか
他言語が初学に向かないかと言われるとそんなことはありません。
ですがJavaScript 以外の言語は環境構築の敷居が高く、途中で挫折してしまう可能性が高いでしょう。
上記の理由から、筆者はまず JavaScript からスタートする以下のステップを推奨しております。
- JavaScript 等の環境構築が楽な言語で、まずはプログラミングを続けられそうか判断
- JavaScript を使ったサイト構築が出来るようになってきたら
バックエンドの言語を学ぶ ( オススメは PHP ) - サーバの概念を学ぶ ( Linux or Windows )
- 実際に世界に公開してみる ( AWS 等のクラウドサービス )
ランニングをするにしても最初から長距離を走れる人はいません。
まずはウォーキング、次に軽く走る、慣れてきたらもっと長く・・・といった具合に少しずつハードルをあげていくことで細く長く続けることが、プログラミング上達のコツですね。
最終的には JavaScript 以外の知識も必要になりますが、まずは触りとして JavaScript に手を伸ばすと取っつきやすいのかなと思います。
千里の道も一歩から。
具体的な学習方法
試しに以下の手順で Web ページ用ファイルを作成してみましょう。
- テキストエディタで「index.html」ファイルを作成する。
- 作成した index.html で後述のテキストを入力し、保存する。
- ブラウザを開く
- ブラウザで作成した「index.html」ファイルを開く。
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<script src="https://code.jquery.com/jquery-3.6.0.min.js"></script>
</head>
<body>
<h1>Hello World</h1>
</body>
</html>
<style>
</style>
<script>
alert("Hello JavaScript");
</script>
上記の手順を実行するとブラウザで「Hello JavaScript」とポップアップが表示され、ポップアップを閉じると「Hello World」と表示されたかと思います。
ポップアップの表示は JavaScript で行われています。
解説をしますと、これが HTML と呼ばれる Web ページの基本形です。
<>で括られているものを タグ と呼び、それぞれのタグには役割が存在します。
上記の HTML におけるタグを一部解説すると、以下のような意味合いになりますね。
h1 ・・・ 見出しとして表示したい文字をセットするのに使います。
style ・・・ 特定のタグに装飾を施したい場合に使用します。
script ・・・ JavaScript を記述する場合に使用します。
まずはこういったシンプルなファイルを1つ用意し、基礎から学んでいくと良いでしょう。
これだけだとイメージが湧かないかと思いますので、次回の記事では実際に HTML / CSS / JavaScript の設定を紹介したいと思います。
楽しみにお待ちください。