Spring Bootとは?Spring Frameworkとの違いやメリット、導入方法について解説

  • 2022.06.07
       
Spring Bootとは?Spring Frameworkとの違いやメリット、導入方法について解説

Spring Boot は、Java 環境のアプリを開発するためのフレームワークである「Spring Framework」の一つで、環境設定を簡略化するフレームワークです。

本記事では 現在、注目を浴びつつある Spring Boot について解説します。

Spring Bootとは?

Spring Boot は、Java の環境下で動作する Webアプリの開発用フレームワーク「Spring Framework(単に Spring と呼ばれることもある)」に搭載された、Webアプリ開発をサポートするフレームワークの一つです。
Spring Boot を使うことで手間や時間を要する初期設定や環境構築が簡略化でき、迅速かつ効率的にWebアプリ開発が行えるようになります。
誰にでも扱いやすいようシンプルに設計されているSpring Boot を使うことで、Spring Framework が使いやすくなるため、小規模なWebアプリの開発に採用されたり、初学者向けのフレームワークとして選ばれたりするなど、利用が増えています。

そもそも、Spring Framework は 2004年にリリースされたオープンソースの Java フレームワークです。Spring Framework が機能ごとに複数のフレームワークで構成されており、ほかのフレームワークと比べても拡張性や汎用性が高く、Web開発以外にもさまざまな場面で利用されています。
しかし、その一方で複数のフレームワークを組み合わせる場合に環境設定が複雑化してしまうという欠点がありました。
この欠点を解決するために開発されたのが Spring Boot です。
Spring Boot は、Spring Framework における複雑化してしまうような設定を自動化することができます。これは、Bean定義や XML設定をできる限り自動設定するという機能があるからです。他にも、さまざまな開発をサポートする機能が存在します。

このように、Spring boot には便利な機能が豊富にありますが、設定作業のすべてを省けるわけではありません。作成したシステムによっては、自身で入力や構成を行う必要がある場合もあります。あくまで、Spring bootは「Spring Frameworkを使いやすくするための一フレームワーク」に過ぎないということを留意しておきましょう。Spring boot を利用してWebアプリの開発や改修をするならば Spring boot だけでなく、Java や Spring Framework の知識やスキルも必要になります。

Spring FrameworkとSpring bootの違い

Spring Framework : Javaの環境下で動作するアプリの開発をするために
                                                  開発されたフレームワークの集合体

Spring boot : Spring Frameworkの機能を使いやすくするためのフレームワーク

Spring bootを使うメリット

XML設定ファイルがいらない

XML (Extensible Markup Language)は、データ管理を簡単にするために見た目や構造を記述するマークアップ言語の一つです。
Spring Framework の機能を使うには、XMLファイルに適切な設定を記載していく必要があります。そして、複雑な機能を実装するにはXMLファイルの設定も複雑になり、専門知識も求められます。ここで、少しでも間違えると起動できず、エラーにつながってしまいます。
その点、Spring Boot を利用することで、XMLファイルを使わずに定義でき、機能によっては設定を自動化することも可能です。
これにより、必要最小限の設定でアプリの起動と実行でき、効率化が図れるのです。

jarファイルにWebコンテナを含められる

Spring Boot を利用すれば、サーバ側にWebコンテナをセットアップせずに jarファイルだけで Webアプリを開発できます。
jarファイル(Java Archive)は Javaで開発されたプログラムを構成するファイルをまとめて格納したファイルです。
Webコンテナは Webサーバ上で動作する Java で開発されたプログラムの実行環境になるソフトウェアです。

コーディングする量を減らせる

アノテーションは「注釈」を意味し、ソースコードだけでは命令しきれない情報をコンピュータに伝えることです。
Spring Boot ではアノテーションを記述することで短いコードで機能の実装が可能になるため、コードの可読性が上がる、コーディングミスによって起こるエラーや記述忘れを防げるといったメリットがあります。

依存性注入(DI) で既存のコードに影響を与えずに済む

依存性注入(DI = Dependency Injection)とは、クラス間の依存関係をクラス内に設定を直接記述せず、実行時に外部から引数で設定 (注入) する手法のことです。Spring Boot には DI がベースにあるため、既存のコードに影響を与えずにクラスの仕様変更ができます。また、テスト用のクラスを作成した場合も同様で、既存コードに影響がなく、便利です。

STSとの相性が良い

STS は Spring Tool Suite の略で、STS は Eclipse をベースにして、Spring Framework での開発に必要な機能を備えた開発環境のことです。STS の利用によって開発を効率的に進められますが、STS と相性の良いSpring Boot を使えばより効率が上がります。

カスタマイズできる

初期設定からの変更が可能で、目的や好みによって自由にカスタマイズできるので、自由度が高いです。

Tomcatの内包でデプロイが簡単になる

JavaでWebシステムを開発する場合、warファイルを作成し、Tomcat や JBoss といったアプリサーバにデプロイする(プログラムを利用する環境に設定する)のが一般的ですが、毎回行うのは手間ですよね。
その点、Spring Boot にはもともと Tomcat が搭載されており、Java クラスを起動すれば Tomcat も自動的に起動し、アプリも自動的にデプロイされて動作します。

Spring Bootの導入方法

① STS のダウンロード
こちら(https://spring.io/tools)から STS をダウンロードします。ダウンロードが完了したら
STSを起動し、フォルダを選択します。

② 日本語化プラグインのダウンロード
こちら(https://mergedoc.osdn.jp/)で日本語化プラグインをダウンロードし、解凍します。STS をダウンロードしたフォルダに「features」「plugins」フォルダを上書きします。

テキストエディタで STS.iniファイルを開き、次の2行を記述します。

③ STS の起動
STS を起動し、日本語対応していれば環境設定が完了したことになり、Spring Boot を利用可能になります。

     

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