エンベデッドシステムスペシャリスト試験とは?難易度や合格のコツ

  • 2023.10.18
       
エンベデッドシステムスペシャリスト試験とは?難易度やメリット、合格のコツを解説

スマート家電や自動運転などを代表とする急速なIoT化によって、その開発を担えるエンベデッドシステムスペシャリストをはじめとする組込み系エンジニアの需要も高まっています。
そして、このような組込み系のシステム開発を行う上で役立つ資格が「エンベッドシステムスペシャリスト試験」です。
試験勉強を通じて、エンベッドシステム(組込み系のシステム)に関して体系的かつ専門的に学べるため、実際の業務に応用しやすく、組込みエンジニアを目指す人やスキルアップを狙う現役の組み込みエンジニアにもってこいの資格となっています。
また、試験の難易度こそ高いですが、その分、取得することで高度な知識やスキルの証明となり、キャリアアップや好条件での転職に有利にはたらくなど、取得するメリットが多い資格です。
本記事ではそんなエンベデッドシステムスペシャリスト試験の概要や難易度、試験対策、今年からの変更点について解説します。
現在、受験を考えている人は、ぜひ参考にしてください。

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エンベデッドシステムスペシャリスト試験とは?

エンベデッドシステムスペシャリスト試験は、経済産業省が認定の国家試験で、組込みシステムに特化したエンジニア向けの資格です。

そもそも、エンベデッドシステムとは、組込みシステムとも言われ、機器を制御するために組み込まれるコンピュータシステムのことで、家電や車など、さまざまな製品に組み込まれています。
IoTを含む組込みシステムは、リアルタイム性の保証やレスポンスの保証など、通常のシステムよりも安定性・安全性の面で満たすべき水準が高いといった特徴があります。

エンベッドシステムスペシャリストはシステムエンジニアのなかでも組込みシステムの専門家のことで、要求される機能、性能、品質、信頼性、セキュリティなどを満たすようソフトウェアとハードウェアそれぞれに分解して最適なシステムを設計し、構築を主導します。
そのため、最適な組込みシステムを実現するための高度かつ広範囲の専門知識だけでなくマネジメント能力も求められます。そしてこれらの能力を認定する資格が「エンベデッドシステムスペシャリスト試験」であり、組込みエンジニアやIoTエンジニアに最適な資格となっています。
昨今、スマート家電やドローンが普及したことで、そこに内蔵される組込みシステムの需要が高まり、組込みシステムを専門的に扱うエンジニア「エンベデッドシステムスペシャリスト」の需要も高まっています。

エンベデッドシステムスペシャリスト試験の概要

試験スケジュール・受験料・実施場所・受験資格

試験日程年一回秋期(10月)
※平成31年度まで春期実施
実施場所全国主要56都市の市内または周辺に設けられた試験会場
受験料7,500円
受験資格特になし

試験日程
エンベデッドシステムスペシャリスト試験は秋期に実施されています。受験できるのは年に1日だけなので注意が必要です。例年10月の第3日曜日に実施されますが、今年(令和5年度)の実施日は10月8日となります。

申込受付期間
受験申し込みは7月上旬~8月初めあたりです。今年の受験を考えている人は、その年の7月頃に公式サイトをチェックしておきましょう。

うっかり申し込みを忘れてしまいそうという人に朗報です。IPAでは、配信メールで試験の受付開始情報をお知らせするサービスも行っています。登録をすれば、申込み忘れも防げるのでぜひご活用ください。

受験手数料
受験料は7,500円(税込)です。

実施場所
試験は全国主要56都市の市内または周辺に設けられた試験会場で実施されます。試験会場は、会場の定員数の関係で希望する試験地で受験できない可能性があります。余裕をもって申し込みましょう。

受験資格
受験するのに満たす必要のある資格などは特にありません。

誰でも受験は可能ですが、実力を証明する類の試験であるため、実務経験を積んだエンジニアが自己研磨を目的として受験する場合やこれからの実務経験に活かすという目的をもって試験に臨むのが望ましいでしょう。決して、机上の空論にならないことが重要です。

試験時間・出題形式・出題数・解答数※変更点記載

 午前Ⅰ午前Ⅱ午後Ⅰ午後Ⅱ
試験時間9:30~10:20
(50分)
10:50~11:30
(40分)
12:30~14:00
(90分)
14:30~16:30
(120分)
出題形式多肢選択式
(四肢択一)
多肢選択式
(四肢択一)
記述式記述式⇒論述式
出題数30問25問3問⇒2問2問⇒3問
解答数30問25問2問1問

2023年10月以降の大きな変遷

DX化の推進に向けたIT人材育成を目的として、実施元であるIPAは人材ニーズやスキルニーズに対応すべく、エンベデッドシステムスペシャリスト試験の対象者像、業務と役割、期待する技術水準のアップデートとそれに伴う試験内容の変更を行いました。

従来は組込み分野について、ITストラテジスト試験、システムアーキテクト試験、エンベデッドシステムスペシャリスト試験の3試験でそれぞれの人材像の役割に対応する工程を担うという構成でしたが、変更後はエンベデッドシステムスペシャリスト試験に集約されます。
エンベデッドシステムスペシャリスト試験は令和5年度に行われる秋期試験から変更になります。

具体的な変更内容
・午前Ⅰ試験の出題対象に以下の項目を追加

中分類小分類、知識項目例(抜粋)
18 システム企画システム化計画、要件定義(ユーザーニーズ調査、利害関係者要件の確認ほか)、調達計画・実施(調達リスク分析ほか)など
19 経営戦略マネジメント経営戦略手法(競争戦略、コアコンピタンスほか)、マーケティング、ビジネス戦略と目標・評価(ビジネス環境分析ほか)など
20 技術戦略マネジメント技術開発戦略の立案、技術開発計画 など

・午後試験の出題形式、出題数、回答数、出題範囲の変更(下記表を参照)

参照:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_00topic/topic_20221220.html

この変更により、今後エンベデッドシステムスペシャリストに求められる企画・要件定義やビジネス視点に関する知識や各工程に対する専門的な実務能力を問う試験となりました。

試験時間
上記のように、エンベデッドシステムスペシャリスト試験は4つの試験で構成され、すべて同日に実施されます。

出題形式
午前試験は、多肢選択式(四肢択一)でIT産業全般や関連技術に関する知識が問われるのに対し、午後試験は、記述式となっており、実務上で直面するような事例が長文で出題されます。

出題範囲

▼午前Ⅰ試験
◎は重視点分野を指しています。
◆テクノロジ系
→基礎理論、コンピュータシステム、技術要素、セキュリティ◎、開発技術
◆マネジメント系
→プロジェクトマネジメント、サービスマネジメント
◆ストラテジ系
→システム戦略、経営戦略、企業と法務

▼午前Ⅱ試験
◆テクノロジ系
→コンピュータシステム
・コンピュータ構成要素◎
・システム構成要素
・ソフトウェア◎
・ハードウェア◎
→技術要素
・ネットワーク
・セキュリティ◎
→開発技術
・システム開発技術
・ソフトウェア開発管理技術◎
◆ストラテジ系
→システム戦略
・システム企画
→経営戦略
・経営戦略マネジメント
・技術戦略マネジメント
・ビジネスインダストリ

▼午後Ⅰ試験
以下項目のうち、午後Ⅰ試験では主に設計・開発分野が問われます。
組込みシステム・IoT を利用したシステムの事業戦略・製品戦略・製品企画・開発・サポート及び保守計画の策定・推進に関すること
機能要件の分析・機能仕様の決定に関すること
対象とするシステムに応じた開発手法の決定・汎用モジュールの利用に関すること
4 組込みシステムのシステムアーキテクチャ設計・要求仕様の策定に関すること
5 組込みシステムのソフトウェア設計・実装に関すること
6 組込みシステムのハードウェア設計・実装に関すること
7 保守に関すること

▼午後Ⅱ試験
午後Ⅱ試験では以下項目の分野が問われます。
組込みシステム・IoT を利用したシステムの事業戦略・製品戦略・製品企画・開発・サポート及び保守計画の策定・推進に関すること
機能要件の分析・機能仕様の決定に関すること
対象とするシステムに応じた開発手法の決定・汎用モジュールの利用に関すること
4 組込みシステムのシステムアーキテクチャ設計・要求仕様の策定に関すること
5 組込みシステムのソフトウェア設計・実装に関すること
6 組込みシステムのハードウェア設計・実装に関すること
7 保守に関すること

詳細については以下の試験要綱・シラバスを参照してください。
[試験要綱]
[シラバス]

採点方式・配点・合格基準

エンベデッドシステムスペシャリスト試験は素点方式で採点され、午前Ⅰ、午前Ⅱ、午後Ⅰ、午後Ⅱの各試験の得点がすべて基準点以上の場合に合格となります。
試験区分ごとの配点は、午前Ⅰが30問であるため、1問あたり3.4点、午前Ⅱは25点なので1問あたり4点、午後Ⅰ試験は大問のなかにいくつか設問がありますが大問1問で100点、午後Ⅱ試験はA~Dの評価ランクによるものとなるため、配点割合はありません。

合格基準としては、午前Ⅰ、午前Ⅱ、午後Ⅰ試験が100点満点中60点以上、午後Ⅱ(論述式)試験では配点割合はなく、評価ランクがA~Dのうち、ランクAのみが合格となります。

各試験の得点が基準点に達しない場合は、その後に行われた試験の採点はされずに不合格となります。

エンベデッドシステムスペシャリスト試験の難易度

[試験区分]

難易度が高いと言われるエンベデッドシステムスペシャリスト試験ですが、実際にはどうなのか見ていきましょう。

試験区分
試験を実施するIPAではエンベデッドシステムスペシャリスト試験の対象者像を以下のように想定しています。

「高度IT人材として確立した専門分野をもち、IoTを含む組込みシステムの開発に関係する広い知識や技能を活用して、市場動向・関連業界の動向を踏まえて最適な組込みシステムの事業戦略や製品戦略を策定し、ハードウェアとソフトウェアの要求仕様の策定、及び要求仕様に基づいた組込みシステムの設計・構築・製造を主導的に行う者」
参照:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/es.html

また、エンベデッドシステムスペシャリストに求められる能力や担う役割から、試験の難易度4段階のうち、その最上位にあたるレベルを4と設定しています。

各レベルの定義

では、次に、合格率・合格者平均年齢について見ていきましょう。

合格率・合格者平均年齢

以下の表は、直近5回分の受験者数・合格者数・合格率・合格者平均年齢を表した表です。

 受験者数合格者数合格率(%)
平成30年度春期3,46161617.8
平成31年度春期3,65358516.0
令和2年度10月1,96232116.4
令和3年度秋期2,18540018.3
令和4年度秋期2,41547619.7

[統計資料]

そして、こちらは受験者・合格者平均年齢を表した表です。

 平成30年度春期平成31年度春期令和2年度10月令和3年度秋期令和4年度秋期
受験者平均年齢37.337.938.137.837.9
合格者平均年齢33.535.033.832.932.9

[平均年齢]

合格率は10%代後半で推移しており、合格者平均年齢が30代前半であることからも、IT業界や現場での豊富な実務経験から得た確かな知識と経験もしくは、それに相当する学習時間がなければ容易には突破できない試験だということが読み取れ、高難易度であることが分かります。

そして、実務経験者でも試験対策を怠っては合格が厳しいのもまた事実です。
実務経験で得た知識があっても、勉強時間を確保しなければ合格は難しいといえます。
受験を考えている人は、自身の知識レベルからどの程度の勉強時間を確保すべきか、一日に学習に充てられる時間を考慮し、試験当日から逆算して計画的に学習を開始しましょう。過去問を本番と同じように解くことで、時間配分の練習や、頻出分野の把握、苦手分野の発見などができるため、過去問を重点的に対策するのがおすすめです。

また、エンベデッドシステムスペシャリスト試験の特徴として、特段難易度が高いというわけではなく、難しく感じてしまう対象とする専門分野が多いため、たとえ経験者だとしても、自身の経験で全範囲をカバーするのは難しく、未経験者にとっても市販の参考書にない問題が出題されることも多いです。

試験傾向・対策・合格のコツ

■エンベデッドシステムスペシャリスト試験の傾向

午前試験は、四肢択一式でIT技術全般や関連技術に関する知識が問われるのに対して、午後試験は、記述式と論述式で実務の開発現場で直面するような事例を取り上げたシナリオ問題が長文で出題され、エンベデッドシステムスペシャリストとしての技能が問われます。

ほかの試験に比べても計算問題が多いのが特徴です。計算問題は正解が一つで部分点をもらいづらく、いつのミスでその後の問題にも影響を及ぼし得るため注意が必要です。

近年の傾向としては午後問題を中心にIoT関連の出題が目立ちます。

エンベデッドシステムスペシャリストが扱う領域も年々拡大しており、出題トピックも年々幅広くなっています。OSやセキュリティに関する知識、IoTやAI、ビッグデータといった先進技術まで多岐にわたります。

最近登場したトピック例

・自動運転
・ドローン
・スマート工場
・スマートグリッド

▼4試験に共通する勉強法

今回から試験内容が大きく変わるためなんとも断言しづらいところはありますが、過去問を中心にインプットとアウトプットを反復的に繰り返すことが重要です。

まず参考書などで基礎知識をインプットしましょう。全体像を掴むと学習がスムーズに進みます。

基礎知識が固まってきたら、次はアウトプットを行います。アウトプットでは問題集や過去問を解いていきましょう。演習を通して問題の傾向や形式を把握し、問題に慣れるだけでなく、自身の弱点にも気づくことができます。

■午前Ⅰ試験 (共通問題):IT技術全般に関する基本的な知識が問われる

午前Ⅰ試験は高度試験で共通の問題となっており、IT技術全般に関して幅広く出題され、基本的な知識が問われます。

最近の出題傾向として、テクノロジ系 17問 (57%)、マネジメント系 5問 (17%)、ストラテジ系 8問 (26%)という出題比率で、そのほとんど同時期に行われる応用情報技術者試験の午前試験からの流用が大半を占めます。問題の種類としては用語問題、文章問題、計算問題、考察問題が出題されますが、考察問題が増えています。

▼午前Ⅰ試験の勉強法

午前I試験や応用情報技術者試験の過去問をひたすら解き、間違えた箇所を復習して覚えなおすという学習方法がおすすめです。

過去問は公式ページに掲載されています。

[過去問題]

ちなみに、受験者の半数以上が、午前Ⅰ試験を免除しています。

以下に該当する人であれば、この免除制度が2 年間有効です。

(1)応用情報技術者試験に合格する。
(2)いずれかの高度試験又は支援士試験に合格する。
(3)いずれかの高度試験又は支援士試験の午前Ⅰ試験で基準点以上の成績を得る。

エンベデッドシステムスペシャリスト試験は4つの試験があり、長丁場になるため、少しでも負担を軽減するよう上記免除制度の該当者には積極的な利用をおすすめします。

■午前Ⅱ試験:組み込みシステム関連の技術的な出題

午前II試験は、午前I試験と同様に多肢選択式の問題となっていますが、午前I試験よりも出題範囲が絞られ、より深い、専門的な知識が問われます。ただ、出題範囲が狭いため、対策はしやすいでしょう。

▼午前Ⅱ試験の勉強法

重点分野となっている組み込みシステム関連、特に「ハードウェア」の出題が大半を占めるため、重点的に対策する必要があります。過去問演習の際に、間違えた問題やよくわかっていないと感じた問題はそのままにせず、きちんと問題や選択肢の意味を理解するようにしましょう。

また、過去問演習に加え、最新事例に関する問題も出題されるため、情報収集を欠かさず行いましょう。

■午後Ⅰ試験:記述式の長文読解問題

午後Ⅰ試験は90分間で2つの大問から1問を選んで記述式問題と語句の穴埋め問題で解答します。実際の業務で扱うようなシナリオ問題になっており、ハードウェアとソフトウェア、両方の観点から技能が問われます。また、昨今、設問が長くなっている傾向にあり、短時間で長文読解する必要があるため難易度が高まっています。

▼午後Ⅰ試験の勉強法

午後Ⅰ試験は90分間で2つの大問から1問を選んで記述式で解答する問題です。ただ、問題文が非常に長文で、内容を瞬時に理解するなかなか難しいです。そのため、先に設問を読み、問われている内容を把握するのがいいでしょう。

また、問題文や図表にヒントが散りばめられていることが多く、解答例も問題文にある単語をそのまま使用したものが多くあるため、しっかり設問を読み、そこから考察することを意識しましょう。

設問に対して簡潔にまとめて解答する能力が求められます。まずは短時間で正しく読解する練習を行い、そして短い文字数で簡潔に解答する練習、それから演習量をこなして解答スピードを上げていくというのがおすすめです。また、最新の技術動向もキャリアアップしておく必要があります。

■午後Ⅱ試験:論述式(予測)

午後Ⅱ試験は2時間で、3つの大問から1問を選んで特定のテーマに関して論述式で解答していく問題です。午後Ⅰ試験と同様に実例に基づいたシナリオ問題で、実務対応能力が問われる論述式の問題となっています。

▼午後Ⅱ試験の勉強法

設問ごとに字数制限が設けられており、かなり長い文章を書かなくてはなりません。

また、自分の考えや経験などを他者にわかりやすく伝える必要もあります。

さらに、こういった知識や文章構成力に加えてエンベデッドシステムスペシャリストとしての立場を意識した論述ができているかという点も意識しなくてはなりません。

まずは、文章を書く構成力を身につけることです。それぞれの設問に対する内容を箇条書きで書き出し、そこから肉付けしていくのがコツです。

問題文のボリュームも大きく、設問も複数あるため、過去問演習も時間を意識しながら取り組みましょう。

当日にテーマを見て一からアイデアを考えて、文章化するのは現実的ではありません。頻出のテーマについては「この内容をこの順番で書く」といった論述ネタをいくつか持っておくというのもおすすめです。

エンベデッドシステムスペシャリスト試験を取得するメリット

難易度が高く、取得が難しいエンベデッドシステムスペシャリスト試験ですが、それだけに取得することで得られるメリットは非常に大きいです。

体系的に学べる

エンベデッドシステムスペシャリスト試験の資格勉強を通じて、ハードウェア、ソフトウェアなど、組込みシステムに関する知識や技能を体系的かつ効率よく学び、習得できます。

業務のなかでその都度習得していくのは大変なので、エンベデッドシステムスペシャリスト試験は知識の習得に最適といえます。

自身の市場価値を高められる
エンベデッドシステムスペシャリスト試験を通して組込みシステを体系的に学べるため、資格を取得することで高い評価を受け、自然と自身の市場価値を大きく押し上げることができるでしょう。

キャリアアップに有効
エンベデッドシステムスペシャリスト試験を取得することで、組込みシステムに関する高度な技能を有していると客観的に示すことができます。これにより、開発現場ではチームを指揮する立場や重要なプロジェクトに任命させられたりと責任あるポジションを任される可能性が増える、また、転職においても、好条件での転職が叶ったりと、必然的にキャリアアップにも有効にはたらきます。

資格手当や報奨金がもらえる場合がある
企業によっては、合格者に対して、資格手当や一時金などの報奨金を付与する制度を設けています。相場としては資格手当が5,000円〜20,000円/月、報奨金はおよそ120,000円です。

試験の一部免除が受けられる
ほかの資格試験で一部免除制度が受けられます。具体的には以下のようなものがあります。

  • 中小企業診断士試験
    第1次試験科目の一部免除
  • 弁理士試験
    論文式筆記試験選択科目(理工Ⅴ(情報))の免除
  • 技術士試験
    第一次試験の専門科目(情報工学部門)の免除
  • ITコーディネータ(ITC)試験
    ITコーディネータ試験の一部が免除される専門スキル特別認定試験の受験が可能

幅広い分野で活躍できる

電子制御が必要な製品には組込みシステムが欠かせないため、エンベデッドシステムスペシャリストは一般的なエンジニアよりも業種・分野を問わずに幅広い場面で活躍できます。

また、最近では既存の組込みシステムのみならず、IoTやAI、ビッグデータといった先進技術の活用も盛んになり、より一層活躍の場が増えました。

エンベデッドシステムスペシャリストを取得することで高い知識や技能を対外的に証明できるため、特に活躍が期待できます。

まとめ

IoT化が進む現代では、エンベッドシステムスペシャリストをはじめとする組込み系のエンジニアの活躍の場が広がっており、今後、需要も高まり続けていくことが予測されます。
エンベデッドシステムスペシャリスト試験はエンベデッドシステムスペシャリストとしての高い専門知識や技能を証明できる有用な資格です。資格を取得することで、仕事の質を上げるほか、キャリアアップや幅広い分野での活躍も期待できます。エンベデッドシステムスペシャリスト試験は将来性も高く、おすすめの資格です。

エンベデッドシステムスペシャリスト試験の勉強方法は?

書籍やインターネットで学習する方法があります。昨今では、YouTubeなどの動画サイトやエンジニアのコミュニティサイトなども充実していて多くの情報が手に入ります。
そして、より効率的に知識・スキルを習得するには、知識をつけながら実際に手を動かしてみるなど、インプットとアウトプットを繰り返していくことが重要です。特に独学の場合は、有識者に質問ができたりフィードバックをもらえるような環境があると、理解度が深まるでしょう。

ただ、エンベデッドシステムスペシャリスト試験に限らず、ITスキルを身につける際、どうしても課題にぶつかってしまうことはありますよね。特に独学だと、わからない部分をプロに質問できる機会を確保しにくく、モチベーションが続きにくいという側面があります。独学でモチベーションを維持する自信がない人にはプログラミングスクールという手もあります。費用は掛かりますが、その分スキルを身につけやすいです。しっかりと知識・スキルを習得して実践に活かしたいという人はプログラミングスクールがおすすめです。

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