【エンジニア向け】ポートフォリオの作り方とは?コツ・注意点

  • 2023.07.05
       
エンジニアのポートフォリオの作り方とは?コツや注意点を解説

昨今、ITエンジニアの採用でもポートフォリオが求められるケースが増えてきました。ポートフォリオはそれまでに培ったスキルや実績をアピールするのに有用なツールです。
しかし、
「エンジニアのポートフォリオはどういったものなのか」
「ポートフォリオはあったほうがいいのか」
「どうやって作ればいいのか」
とポートフォリオについてイメージしにくい人もいるでしょう。
本記事では、ポートフォリオの役割やメリット、作成する上での注意点について説明します。

エンジニアのポートフォリオは、ポイントを押さえることで転職活動も有利に進められます。ポートフォリオの作成における効果的なポイントも併せて紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

ポートフォリオとは?

まず、ポートフォリオとはどういうものなのか、またその役割について説明します。

ポートフォリオとは?

ポートフォリオ(Portfolio)を日本語に訳すと「書類入れ」「紙ばさみ」となり、書類をまとめたもの、という意味を持ちます。転職活動におけるポートフォリオはいわゆる「作品集」のことで、自身のこれまでの実績や培ったスキルを転職先の企業の判断基準にしてもらうために作成する資料です。
ポートフォリオと聞くとデザイナーなどのクリエイター色の強い人の過去の作品をまとめたものとイメージしてしまいがちですが、最近では採用の判断としてエンジニアのスキル感をみるのにポートフォリオの提出を求める企業も増えています。

エンジニアにポートフォリオは必要?

エンジニアにとってのポートフォリオは、自身の技術的なスキルを伝えるものです。ポートフォリオがあれば履歴書や職務経歴書以上に自身の実績やスキルをアピールできます。エンジニアのポートフォリオのスタイルとしては、Webページを開設し、そこに自身のプロフィールや制作物などをまとめて公開するのが主流です。ただ、ポートフォリオの内容は実務経験者と未経験者で異なるため、それぞれの載せるべき内容について以下で紹介します。

経験者の場合
経験者のポートフォリオは次の要素が主軸となります。

・過去に参画したプロジェクト(内容、規模、役割、成果など)
・制作物(アプリケーション、サービスなど)
・スキルセット(プログラミング、設計、マネジメントなどのスキルレベル)
・アウトプット(GitHub、Qiita、技術ブログなど)

数値で表すなどして、なるべく具体的に示す方が伝わりやすいです。

未経験者の場合
未経験者は実績がない分、代わりに、次の内容を記載します。

・制作物(アプリケーション、サービスなど)
・習得したスキル(プログラミング言語、資格など)
・アウトプット(GitHub、Qiita、技術ブログなど)

未経験者の場合、1からどんな作品を作れるか、どの程度のコーディング技術があるかといったところが重視されます。また、取得した資格や習得したスキルで学習意欲を伝えられます。

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エンジニアにもポートフォリオは必要?

エンジニアにとってポートフォリオはどれほど重要なのでしょうか。ポートフォリオの必要性とメリットについて説明します。

エンジニアにもポートフォリオが求められる理由は?

エンジニアの採用を行う企業にとってポートフォリオは、履歴書や職務経歴書以上に応募者のスキルを把握しやすく、重要な判断材料となるため、提出を求める企業も増えています。提出が必須ではない企業においても、あったほうがほかの応募者との差別化を図ることができ、転職活動に有利にはたらきます。

エンジニアがポートフォリオを作成するメリットは?

ポートフォリオは採用をスムーズにするという企業側のメリットだけでなく、エンジニアにとっても多くのメリットがあります。

自身のスキルをアピールできる
ポートフォリオを作成する一番のメリットはやはり、自身のスキルをアピールできることです。
企業は、エンジニアが採用に見合うスキルをもっているか判断します。そこで、履歴書や職務経歴書、言葉だけでは伝えきれない自身のスキルもポートフォリオがあることで実績に基づいてアピールできるため理解してもらいやすいです。

熱意や将来性を評価してもらえる
ポートフォリオは意欲を伝える手段として有効です。特に実務未経験者の場合は成長意欲で判断する場合も多いため、ポートフォリオを作成しておくことで、仕事への意欲の高さや熱意が伝わり将来性に期待してもらえます。

入社後のミスマッチを減らせる
ポートフォリオで自分のスキルを伝えられるため、企業側の求める人物像とのミスマッチを減らすことができます。入社後に「求められる業務がこなせない」などの事態にならずに済みます。

実務未経験者がポートフォリオを作らなのはデメリットしかない

実務未経験者がエンジニアを目指す場合、ポートフォリオは大きな強みになります。ではポートフォリオを用意しないことでどういったデメリットがあるのかも紹介します。

まず、企業にとっての判断材料が履歴書と職務経歴書しかなくなってしまいます。
企業側はエンジニアに技術的なスキルの高い人材を求めているため、実務経験がなく、技術力を測るための十分な判断材料がなければ前向きな評価を得ることは難しく、採用されたとしても待遇は芳しくないことが予想されます。

また、企業のなかにはポートフォリオがないと面接にすら進めない場合もあります。このように、実務未経験者がエンジニアになるのはポートフォリオがなければ厳しいのが現状です。

ポートフォリオ作成手順は?

1. どんなアプリケーションやサービスを作成するか決める
まず、どういった制作物にするか決める必要があります。志望する企業や方向性が決まっている場合は、そこで使用される言語や技術、求められるレベルに合わせましょう。ありきたりなものよりもオリジナリティのあるものの方が高く評価されます。

2. アプリケーションやサービスを開発する
設計後は実際にコーディングをします。複雑な機能を盛り込むよりも、確実に動作し、ユーザにとって使いやすいものになっていると高い評価を受けられます。また、自分の強みを表現できるとなお良いでしょう。

3. ソースコードを公開する
制作物のソースコードを閲覧してもらうために、制作物そのものだけでなく、制作物のソースコードを公開しましょう。コードの中身でスキルを評価されます。GitHubは無料で利用できるツールでよく利用されています。

4. 使用した言語や技術、選定理由、開発意図、制作時間などをまとめる
成果物の内容を把握しやすいよう制作過程で使用した言語や技術、それを選定した理由、開発の意図などをスムーズに概要を理解してもらえるよう簡潔にまとめます。また、制作時間はかならず記載しましょう。どのくらいのスピードでどの程度のクオリティを出せるかで、レベル感が把握できます。こだわった箇所や苦労した箇所もあるとベターです。

5. スキルシートを作成する
スキルシートを作成します。次のような項目を記載しましょう。

・氏名や経歴などのプロフィール
・知識やスキルのレベル
・得意分野
・現在学んでいること
・今後やっていきたい方向性
・アウトプット
・連絡先

6. レイアウトを整えて公開する
見やすいレイアウトに整え、Web上に公開します。レンタルサーバやホスティングサービスを利用しましょう。
目次があると全体像を掴みやすく、見たい箇所をスムーズに見ることができるのでつけるのがおすすめです。

ポートフォリオが評価につながるポイントは?

飛び抜けた技術力がなくてもいい印象を持ってもらえるポートフォリオを作ることはできます。次のようなことを意識しましょう。

UI/UXを意識する
制作物がユーザにとって見やすい表示になっているか、操作しやすいかといった使いやすさは重要であるため、ユーザ目線で設計されているかは大きな評価基準になります。UI/UXを意識して制作しましょう。

コードの読みやすさを意識する
読みやすいソースコードになっていることも重要です。なぜなら、エンジニアはチームで開発を行うことも多く、誰にでも読みやすいコードを書ける人材は、重宝されるからです。インシデントを整えることやコードにコメントを入れるなどすると可読性が上がります。

オリジナリティを出す
プログラミングスクールやネット上からサンプルをコピーし、ソースコードを少し変えただけだと知見のある企業にはすぐに見透かされてしまいます。
自分の経験に基づいてオリジナリティのあるものを制作するのがおすすめです。こだわったポイントなどを記載することで伝わりやすくなります。

完成度の高さを重視する
機能の多さや高度な技術を盛り込んでも、正常に作動しなければ意味がありません。それより、機能自体はシンプルでもコードにバグがなく、ユーザが快適で安定したサービスを提供できる方が重視されます。

メジャーな技術や流行りそうな技術を使う
どんなに質の高いポートフォリオでも、企業側からの需要がなければ十分な評価は得られません。制作物にはなるべくメジャーまたはトレンドの技術を使用しましょう。マイナーなものだと、イメージがしにくいため、避けた方がよさそうです。

リリースされた状態にする
ポートフォリオはオンラインで利用できる状態になっていることが望ましいです。リリースされていれば企業側にも共有しやすく、実際に触れてもらうことで魅力も伝わりやすいです。

ポートフォリオを作成する上での注意点は?

ありきたりなものになっていないか
企業側は日々多くのポートフォリオに目を通しており、知見もあります。ありきたりな内容になっている場合は見直しが必要です。特にWeb上のサンプルを少し加工した程度では危険です。

機密情報を記載していないか確認する
ポートフォリオに過去の実績を載せる場合に、企業の守秘義務契約に反していないか確認する必要があります。基本的には、企業から依頼を受けて制作したものは企業に権利がある場合が多いです。たとえ、すべて自分で作った場合でも、勝手に公開するのは避けましょう。

作成後に放置しない
ポートフォリオは立ち上げて終わりではなく、こまめに更新していくことも大切です。更新することで、スキルアップへの意欲もアピールできます。

エンジニアのポートフォリオ例

実際にエンジニアのポートフォリの記載内容の一例を紹介します。あくまで一例に過ぎませんが、次のような情報を盛り込むといいでしょう。ぜひ参考にしてみてください。

書籍レビューアプリ
書籍をレビューするアプリを作りました。
本のレビューを閲覧・投稿できる機能を実装しており、読書記録や今後読みたい作品の備忘録としての機能を果たすだけでなく、書籍の感想や情報をシェアできます。
アプリURL:***
GitHubURL:***
・使用技術
Ruby on Rails、Ruby、PHP、Rspec、HTML、CSS、Amazon Web Services、MySQL、Docker
・主な機能
ユーザ登録、ログイン/ログアウト、コメント、いいね、タグ、フォロー、レスポンシブデザイン
・こだわったポイント
コンテナを利用することでリリース単位を小さくし、バグを最小限に抑えられるようにしました。
・苦労したポイント
外部APIとの連携を行う上で、API通信の仕組みの理解に苦労しました。

ポイント
ログイン機能の実装
→セキュリティに関する知識が身についている

書籍の登録機能の実装
→SQLコマンドの知識がついている

レスポンシブデザインの実装
→スマホ表示にも対応できる

このように、些細なものでもスキルのアピールにつながります。

参考

Hoda’s Portfolio
Hoda氏は、31歳でIT業界に転職したエンジニアです。

Takeshi Oide
Takeshi Oide氏は、グローバルに活躍するフロントエンドエンジニアです。

Yoichi Kobayashi
Yoichi Kobayashi氏は、独学でITスキルを習得したWeb開発者です。

まとめ

ポートフォリオの政策には時間や労力がかかりますが、それだけ説得力のあるアピール材料になります。転職活動を検討している人は、隙間時間を活用して少しずつでも制作を進めていきましょう。

エンジニアスキルの習得方法

書籍やインターネットで学習する方法があります。昨今では、YouTubeなどの動画サイトやエンジニアのコミュニティサイトなども充実していて多くの情報が手に入ります。
そして、より効率的に知識・スキルを習得するには、知識をつけながら実際に手を動かしてみるなど、インプットとアウトプットを繰り返していくことが重要です。特に独学の場合は、有識者に質問ができたりフィードバックをもらえるような環境があると、理解度が深まるでしょう。

ただ、ITスキルを身につける際、どうしても課題にぶつかってしまうことはありますよね。特に独学だと、わからない部分をプロに質問できる機会を確保しにくく、モチベーションが続きにくいという側面があります。独学でモチベーションを維持する自信がない人にはプログラミングスクールという手もあります。費用は掛かりますが、その分スキルを身につけやすいです。しっかりと知識・スキルを習得して実践に活かしたいという人はプログラミングスクールがおすすめです。

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