Cursorとは?話題のAIエディタの特徴や使い方を分かりやすく解説

  • 2026.06.19
       
Cursorとは?話題のAIエディタの特徴や使い方を分かりやすく解説

近年、AIを活用した開発支援ツールが急速に普及しており、プログラマーの開発スタイルは大きく変化しています。
従来はコード補完ツールとして利用されることが多かったAIですが、現在ではコード生成だけでなく、バグ修正やリファクタリング、プロジェクト全体の解析まで行えるようになりました。

その中でも特に注目を集めているのが、「Cursor」です。
本記事では、Cursorの基本的な仕組みから料金プラン、主要機能、導入方法まで詳しく解説します。

AIコードエディタ「Cursor」とは

VS Codeをベースにした次世代のAIコードエディタ「Cursor」

Cursorは、Anysphereが開発したAIコードエディタです。
単なる補完ツールではなく、「AIと対話しながら開発を進めるIDE」として、多くの開発者に利用されています。

最大の特徴は、MicrosoftのVisual Studio Codeをベースとして開発されていることです。
そのため、

  • 操作感
  • ショートカットキー
  • テーマ
  • 拡張機能

など、多くの部分でVS Codeとの互換性があります。
さらに、GPT系モデル、Claude系モデル、Gemini系モデルなど、複数のAIモデルを用途に応じて利用でき、コード補完や対話、編集作業をシームレスに行うことができます。

従来のVS Codeや他のエディタとの違い

通常のVS CodeでもAI拡張機能を追加できますが、CursorではAI機能が最初から統合されています。
以下は、VS Codeと Cursorの主な機能の違いです。

項目 VS Code Cursor
コード補完 拡張機能が必要 標準搭載
AIチャット 拡張機能 標準搭載
コード編集 手動 AIが直接編集
プロジェクト解析 限定的 リポジトリ全体を参照可能

特に大きな違いは、AIが現在開いているファイルだけでなく、プロジェクト全体を理解した上で内容を提案してくれる点です。
ファイル間の関連性を把握した上での予測やコード補完、リファクタリングなどを行ってくれるため、より効率的に作業することができます。

Cursorが今大きな注目を集めている理由

Cursorが人気を集めている理由は、主に以下の3つが挙げられます。

  • VS Codeユーザーが移行しやすい … 学習コストが低く、既存環境を引き継ぎやすい
  • AIと対話形式で共同開発できる … コードの記述だけでなく、設計相談やデバッグ、リファクタリングなども支援してくれる
  • 複数のAIモデルを利用可能 … 用途に応じて最適なモデルを選択できるため、柔軟性が高い

導入や学習にかかるコストが比較的低く、柔軟なモデル選択と開発サポートを可能とするのがCursorの特徴です。

Cursorの料金プランと無料版の制限

無料で使えるHobbyプランと有料プラン(Pro/Teams)の違い

Cursorには、無料・有料含め複数の料金プランがあります。
2026年時点でのプランは以下の通りです。

プラン 概要
Hobby 無料
Pro / Pro+ 個人向け有料
Ultra ヘビーユーザー向け
Teams (Standard / Premium) チーム向け
Enterprise 企業向け

プラン内容や金額については頻繁に変更されることがあるため、都度内容を確認することをおすすめします。

無料版では、利用回数に制限はありますが以下の機能を使用できます。

  • AIチャット
  • Tab補完
  • Agent機能

有料版では上記に加え、

  • 各機能の利用回数増加
  • 高性能モデルが使用可能
  • Agentのバックグラウンド利用可能

などの機能が追加されます。

無料枠の制限内で利用する際の注意点

無料版でCursorを使用する場合、ほとんどの機能に回数制限があります。
そのため、あくまで大規模な開発を行うためのものではなく、個人の学習目的や小規模開発などといったライトユーザー向けのプランとなります。
ただし、本格的な開発を目的とする方でも、実際に導入するかどうかを検討するためのお試し期間として利用することは可能です。

Cursorでは、無料プランでも使用可能な一部モデルを含め、様々なAIモデルが用意されています。
高性能AIモデルを使用する場合、一度の使用につき一定のリクエスト回数が消費されますが、消費量はモデルによって異なります。
そのため、

  • モデルごとの消費量をよく確認する
  • 必要以上にリクエストを送らない

といった注意が必要です。
簡単な実装や修正などはTab補完機能を中心に行うなどして、各機能の使用回数を目的ごとに分散させるといいでしょう。

実務を効率化するCursorの主要機能と使い方

コードの先読み・自動補完を行う「Tab機能」

Tab機能とは、記述途中のコードを元に内容を予測し、続くコードを提案してくれる機能のことを言います。

例えば、以下のようにコードを途中まで入力すると、

for item in

記述内容を予測し、下記のように一まとまりのコードを薄字で提案してくれます。

for item in items:
    print(item)

表示された提案内容を採用する場合は、Tabキーを押すだけで容易にコードを補完することができます。

AIと対話しながら開発できる「Agent mode」

Agent modeは、AIと直接会話しながらコードの解析や生成などを行うことができる機能です。
プロジェクト全体のファイルの内容を参照し、各コードの関連性を考慮しながらAIが自律的にコードを修正したり、プランの提案をしてくれたりします。

「Ctrl + I」 (Macの場合は「Cmd + I」) を押すとチャットウィンドウが開かれ、AIと会話することができます。
もしくは、「Ctrl (Cmd) + Shift + P」 でコマンドパレットを開き、「Open Agents Window」 と入力してAgents Windowを開くことでも使用可能です。

チャットウィンドウでは、以下の4つのモードを目的に応じて使い分けることができます。

  • Agent … デフォルトモード。コードの追加・編集、バグ修正、リファクタリングなどを実行可能
  • Plan … 事前にコード内容をユーザーと相談して計画し、その結果を元にコード生成するモード
  • Debug … デバックに特化したモード。エラーメッセージなどを解析した上で、根本原因に基づく修正の提案が可能
  • Ask … 質問内容に対する回答のみを行うモード。AIによるコード編集を行いたくない場合に活用可能

各モードへの変更は、「Shift + Tab」 で順に切り替えるか、ウィンドウ下部のドロップダウンから選択できます。

コードをその場でピンポイント修正する「インライン編集機能」

複数のファイルを跨ぐような複雑な作業を可能とする Agent modeに対し、単一ファイルへのピンポイント編集を得意とするのがインライン編集機能です。
「この場所にこの処理を入れたい」といったように、目的がある程度はっきりとした修正を即座に行いたい際に便利な機能となっています。

インライン編集を行う場合は、対象とする範囲を選択したあと、「Ctrl (Cmd) + K」 を押します。
表示された入力欄に実行したい内容を入力して指示すると、その内容に合わせてAIが処理してくれます。

Cursorの高度な連携機能

ターミナルから直接起動・操作ができる「cursor cli」

Cursorには、Cursor CLIというコマンドラインツールが用意されています。
このツールを使用することにより、ターミナルからAIエージェントを操作することができます。

エディターで操作する時と同様に、対話時のモードが複数存在します。
使用できるモードは以下の3つです。

  • Agent
  • Plan
  • Ask

コードの作成や修正、レビューなど、様々な操作をターミナルから行うことができます。

Cursor内で Claude code と連携する

Cursorでは、外部のClaude Codeを連携させることで、ターミナルベースの開発支援機能を利用できます。
GUI上でコードを確認しながら、CLIから高度なAI支援を受けられるのが特徴です。

連携に必要な手順は以下の通りです。

  1. Cursor内でターミナルを表示
  2. インストールコマンドを実行
  3. claudeと入力してログインを実行し、初期設定を行う

インストールコマンドは、公式サイトに記載のコマンド、もしくは Node.jsを利用して npmコマンドで実行してください。
なお、Claude Codeの利用にはAnthropicのAPI利用料金が発生する場合があるため、導入前に料金体系や利用条件を確認しておくと安心です。

Cursorを導入するための手順と初期設定

公式サイトからのダウンロードと日本語化の手順

Cursorは、以下の公式サイトからダウンロードできます。

https://cursor.com/ja/home (Cursor公式サイト)

ダウンロードが完了したらアプリを起動してログインを行います。
初めて利用する方はアカウントが未作成かと思いますので、アカウントの作成から行なう必要があります。

初回起動時は、ログイン直後に初期設定画面が表示されます。
VS Codeの設定をインポートするかや、画面の表示設定など、いくつかの項目を質問されるので任意の項目で設定してください。

初期設定が完了すれば、そのままCursorを使い始めることができますが、デフォルトではメニューなどの表記が英語表示となっています。
そのため、日本語表示に変更したい場合は、以下の手順が必要です。

  1. 拡張機能の「Japanese Language Pack for Visual Studio Code」をインストール
  2. Ctrl+Shift+P(Mac: Cmd+Shift+P)でコマンドパレットを開く
  3. “Configure Display Language”を検索・選択
  4. 言語リストから”日本語”を選択
  5. Cursorを再起動する

上記の手順を行い、再起動後に日本語表示になっていれば設定完了です。

VS Codeからの設定や拡張機能の引き継ぎ方法

上述したように、初回起動時にVS Codeの設定をインポートすることができます。
引き継げる内容は以下の通りです。

  • テーマ
  • ショートカット
  • 拡張機能
  • 設定ファイル

VS Code環境をほぼそのままCursorへ移行することが可能であり、普段使っているPythonやJavaScript、Git関連の拡張機能も引き継げるため、導入コストを抑えることができます。
元々 VS Codeを使っていたという方で、引き続き同じような環境で作業したい場合は、忘れずにインポートしておくようにしましょう。

まとめ

Cursorは、Tabによる高速補完、AIとの対話形式によるコード修正、Agentによるプロジェクト全体の解析など、AIベースでの幅広い開発支援が特徴です。
また、VS Codeとの高い互換性を持つため、既存の開発環境を活かしながら導入できる点も魅力です。

無料プランでも主要機能を試すことはできるため、まずは実際に触れてみて、自分の開発スタイルに合うか確認するとよいでしょう。

     

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